認知率&視聴経験率が高い「名探偵コナン」、男女ともに同様の傾向。

2010/04/17 14:39 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


放送地域によって本数にバラつきはあれど、日々たくさんの作品が放送されているテレビアニメ。そんなアニメの視聴傾向を探るべく、ドゥ・ハウスが運営するネットリサーチサービスのmyアンケートが調査を実施、その結果を発表した。

この調査は20〜39歳の男女を対象にインターネットで行われ、有効回答数は1,600人。20代男性、20代女性、30代男性、30代女性それぞれ400人から回答を得た。

まず、調査が行われた3月時点で放送中のテレビ番組の中で、視聴しているものについて質問。視聴の定義としては、レンタルやDVD・ブルーレイでの視聴、アニメに関してはテレビで放映されたアニメ映画は含まないものの、HDDレコーダーなどに録画して見た場合は含まれている。

その結果、トップは「ニュース・報道」(89.0%)に。以下、「バラエティ・お笑い」(81.4%)、「ドラマ」(64.9%)、「映画」(61.1%)、「情報・ワイドショー」(57.3%)と続き、「アニメ」(55.4%)は6位だった。これをもとに性別×年代別での視聴傾向を分析。すると、多くのジャンルの番組に差異が現れているのに対し、「アニメ」は顕著な差異が見られなかった。

次に週にどの程度アニメを見ているのかをアニメ視聴層にたずねたところ、「週に1番組以上」は全体の93%に。ボリュームゾーンは「週に数番組」(46.5%)で、やはり性別×年代別では顕著な差異は現れていない。

そしてアニメ視聴層に対し、どのようにアニメを見ているのかをたずねたところ、トップは「録画などの方法を使ってかかさず毎回見ているシリーズ作品が多い」(43.9%)だった。これに「ほぼ毎回見ているシリーズ作品はあるが、見逃がしてもあまり惜しいとは思わない」(34.3%)が続き、約8割が「ほぼ毎回見ている」という結果になっている。

さらにアニメを視聴する理由をアニメ視聴層にたずねたところ、上から順に「特にアニメにこだわりはないが、好きで見ている作品がある」(39.7%)、「アニメというジャンルそのものが好きでよく見ている」(37.2%)、「子どもなどの家族や恋人、友人・知人等のつきあいで見ている」(15.5%)となり、「好きな監督やスタッフが関わっている作品を見ている」(3.2%)、「好きな声優が関わっている作品を見ている」(3.3%)は少数派だった。

こうしたことを踏まえ、具体的にどの作品を認知し、実際に見たことがあるかを、2000年以降に放映されていたアニメ番組から約170作品をピックアップして質問。なお、この質問では、長寿番組である「サザエさん」「ちびまるこちゃん」「ドラえもん」などは除外している。

その結果、トップは「名探偵コナン」となり、以下「犬夜叉」「ケロロ軍曹」「ドラゴンボール改」「ONE PIECE」「のだめカンタービレ」「NARUTO ナルト 疾風伝」「テニスの王子様」「ふたりはプリキュア」「機動戦士ガンダムSEED」が続いた。ちなみに、上位2作品はともに以前、月曜日の午後7時台(※首都圏の放送時間。地域によって異なる)に放送されていた作品という共通点があった。

今回、調査を行った同社の調査担当リサーチャー・齋藤昭浩さんは、視聴頻度・視聴スタイルを見ると継続的に週何本かのアニメを見ているという結果から「アニメというコンテンツは吸着性が高い」と説明。また、視聴率は一部の作品を除くと低い数字ではあるものの、「テレビが1家に1台から1人1台へ、録画環境の広がりといった環境変化で視聴率が低いからといって、視聴者が少ないともいえない」と分析している。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.