7歳児向け胸パット入り水着に非難殺到、英人気衣料チェーンが全面謝罪。

2010/04/16 10:03 Written by Narinari.com編集部

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先日、英国の衣料チェーンが販売した子ども用のセクシーな水着が物議を醸している。その水着は7〜8歳児用ながらも胸パットが装着されており、「子どもを間違った方向に誘導する」と各所から非難が殺到。店側は全面謝罪し、問題の水着は販売中止に追い込まれたという。

この水着を販売したのは、英国とアイルランドに170店以上展開する衣料品チェーンのプライマーク。いわば日本のユニクロのような存在で、カジュアルな格安の服を揃えている話題の店だ。そのプライマークが7〜8歳児用として棚に並べていた水着が、今回悪い意味で話題を呼んでしまった。

ビキニタイプの水着は、明るいピンク地に金の星マークが入ったものと、黒地に白い水玉模様が入った2種類。ホルターネック仕様で、胸元がVネックのようなデザインは7〜8歳児向けにしてはだいぶ大人びた印象を受ける。その上、このビキニには胸パットまで装着されていたことから、英国の大人たちは黙っていなかった。

英紙サンは「Paedo(小児性愛者向け) bikini」と呼んで非難。「7歳児向けのビキニに胸パットを入れるのは、あまりに早すぎる」とする育児雑誌編集者や、「これだけの有名店が、小児性愛者を喜ばせる商品を準備するとは」との児童保護コンサルタントのコメントを掲載した。さらにこの問題には政治家たちも敏感に反応。最大野党の保守党党首を務めるデービット・キャメロン氏は「7歳の子にパット入りブラジャーを売るのは、みっともないと思う」と言及している。

また英放送局BBCは、ゴードン・ブラウン首相の「企業側が、子どもたちを大人のように振る舞わせようと仕向けるのは問題がある」とのコメントを紹介。プライマークは、社会全体から非難の眼差しを向けられる形となった。こうした状況に、プライマークもビキニの販売中止を決定。わずか4ポンド(約570円)という激安な価格が注目される前に、お蔵入りへと迅速な対応を迫られる形となった。

プライマークはビキニの製造中止に加え、「この製品であげた利益を子ども向けチャリティに寄付する」との声明を発表。また、「問題が引き起こした不快感について顧客に謝罪する」と、販売が過ちだったことを全面的に認めた。

市民の間からも「こうした物を売るプライマークは恐ろしい」(英紙デイリー・メールより)や、「開発や販売を承認する段階で、誰も間違いに気付かなかったのか」(英紙タイムズより)と、厳しい声が上がっている。最近は妊娠の低年齢化など、子どもと性の問題が特に論争を呼んでいる英国だけに、このビキニを販売したプライマークは大きなイメージダウンを強いられそうだ。

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