8ビットのゲームキャラが現実の街に“侵攻”、ユニークな動画が話題に。

2010/04/09 14:09 Written by Narinari.com編集部

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最新の技術が駆使され、もはやリアリティ溢れる映像が当たり前になった昨今のテレビゲーム。そうしたゲームに触れていると、昔遊んだ8ビットのゲームにどこか懐かしさを感じるという人も多いかもしれない。単純な動きと角ばったデザインにはリアリティのかけらもないが、逆にその粗さが古いゲームへの愛着を呼び起こさせる。フランスのあるクリエイターは先日、そんな昔のゲームキャラと実写を融合した動画を発表した。大人が懐かしむような有名ゲームのキャラクターたちが、ニューヨークの街に“侵攻”を仕掛けるシーンを描いた作品で、とてもユニークな内容になっている。

「PIXELS」(//www.youtube.com/watch?v=rcXtT3rZcqg)という2分32秒の動画は複数の動画共有サイトに投稿されているが、YouTubeでは4月7日の投稿ながら、すでに20万回以上の再生を記録している。男性がゴミ捨て場にテレビを捨てる場面からストーリーが始まると、テレビの画面には突然目の粗い爆弾の絵が出現。爆発したテレビの中から色とりどりの小さな四角い物体が飛び出し、それらは流体型の大きな集団となって空をゆらめきながら移動、いよいよ“ピクセル”がニューヨークに攻撃を開始する。

建物からその様子を眺めている人々の双眼鏡に、まず最初に現れたのは「スペースインベーダー」のインベーダー。3列に渡ってきれいに横に並んだインベーダーたちとUFOが街の上空に現れ、弾を道路の車目がけて発射すると、命中したタクシーは細かなピクセルとなってばらけてしまう。さらに、ピクセルの集団が地下鉄構内になだれ込むと、現れたのはパックマン。路線図の駅の「○」マークを食べると実際の地下鉄の入り口が消失するという、実にユーモラスな表現だ。

ほかにも「テトリス」のブロックが降って来て建物の外壁にはまると、複数回のフロアが一気に消滅。「アルカノイド」でおなじみのパドルが現れて橋の橋脚でブロック崩しをしたり、「ドンキーコング」がビルの上から樽を投げたりと、実に壮大なスケールだ。最後は、道路にどっしりと大きな爆弾が登場し、爆発すると地球全体がピクセル化。地球そのものが1つのピクセルとなって終了し、動画のエンドロールはファミコンゲームのエンディングを思わせる。

この動画はフランスの映像制作集団「One More Production」のパトリック・ジャン氏が作成したもので、同社のサイト内でも公開中。同国のメディアにも「素晴らしい仕事」(仏ニュースサイトBe Geekより)と紹介されたのをはじめ、欧米のソーシャルブックマークなどでも話題の作品になっているようだ。その映像のクオリティに、多くの人が感激のコメントを残しているこの動画。ぜひ一度、ご覧になってはいかがだろうか。

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