家の下から自動車が出てきた、元所有者らが39年前にいたずらで隠す。

2010/04/07 17:32 Written by Narinari.com編集部

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建物の下は、ある意味タイムカプセルのようなもの。特別な事情がない限り誰が侵入するわけでもなく、再び陽の下にさらされるその日まで、基本的には同じ状態のまま保存されることがほとんどだ。米国に住む男性は先月、地階の壁に空いた穴の向こうに何かがあるのを見つけ、調べてみることにした。すると、そこから出てきたのは自動車。それは約40年前に家を所有していた人たちによって隠されていたもので、男性は「40年待つ価値のあるギャグだ」と喜んでいるという。  

米紙シカゴ・トリビューンによると、イリノイ州カンカキーの住宅にジョン・タンブリンさんが引っ越してきたのは3年前のこと。ある日、地階の壁の向こうに“何か”があることに気が付いたタンブリンさんは先月下旬、業者を呼んで探ってみたところ、自動車が出てきたという。その車は1958年に製造されたゼネラル・モーターズ社のビュイックスペシャルだった。

伝えられるところでは、この自動車は1971年にニューメキシコ州からやって来た人が乗っていたそう。しかし、カンカキーで車のエンジンが故障。地元のディーラーに修理見積を依頼すると、予算をオーバーしてしまったため、その人は車を捨てることにしたという。ところが、譲り受けたディーラーもその後の使い道を見出せず、車は「いたずら好き」の3人の手に渡り、「秘密の墓」(シカゴ・トリビューン紙より)へと葬られる道をたどったそうだ。

そのいたずらを実行した犯人の1人が、現在もカンカキーに住んでいる65歳のダニエル・ニューマンさん。ニューマンさんらはまず、タンブリンさんの家に当時住んでいたエメリー・フィリップス・ジュニアさんの自宅に車を運ぶ。そして車からタイヤを外したものの、車体をどうするかで困ってしまった。

すると、フィリップスさんは「家の下にスペースが空いてる」と提案。これを受け、実際に車は家の下のスペースに運ばれ、レンガでふさぐ形で隠されてしまった。こうして39年もの間、誰に見つかるわけでもなくひっそりと時を過ごした車。ニューマンさんは「見つかるまでに、こんなに長い時間がかかるとは思わなかった」と話している。

一方、39年ぶりに車を陽のあたる場所へと導いたタンブリンさんは、「40年待つだけの価値があるギャグ」と絶賛。そして「52年前の車が、こんなに良い形をしていたのは驚き」と、すっかり出てきた車を気に入ってしまっているそうだ。今はしっかり保管しているタンブリンさんは、「車のレストアを考えている」(米通信社UPIより)という。

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