2008年にパ・リーグの最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したロッテの川崎雄介投手が、阪神へ金銭トレードとなったことが発表された。しかし、過去3シーズンで158試合に登板した主力級の金銭トレードには、ロッテファンだけでなく、阪神ファンからも疑問の声が上がっている。
ロッテは4月6日、球団公式サイトに「川崎投手の阪神タイガースへの金銭トレードについて」を更新。「川崎雄介投手(28)の阪神タイガースへの金銭トレードが成立しましたのでお知らせします」と発表し、「千葉ロッテマリーンズにはいろいろとお世話になりました。ファンの皆さんの声援のおかげで、僕は成長していけたと思っています。ここで学んだことを新天地で、生かせるよう精一杯頑張っていきます。最優秀中継ぎのタイトルを獲った08年のような活躍が出来ることを目標に、これから日々、努力をしていきます。ファンの皆さん、そして千葉ロッテマリーンズの関係者の皆さん、本当にお世話になりました」との川崎投手のコメントも掲載している。
川崎投手は2005年のドラフト4巡目でホンダ熊本からロッテに入団。2年目の2007年から頭角を現し、同年は48試合、4勝2敗、防御率1.65、2008年は65試合、2勝5敗1セーブ、防御率3.00、2009年は45試合、1勝1敗、防御率4.74の成績を残した。防御率は年々悪化しているものの、その登板数が示す通り、貴重な左腕の中継ぎとして大車輪の働きを見せている。
それだけに、今回の金銭によるトレードにはファンから疑問の声も。2ちゃんねるやTwitter、SNSのコミュニティなどではロッテファンの「金銭はありえない…」「もったいない」といった声が続々と挙がっているほか、阪神タイガース公式サイトの掲示板にも「なんで金銭で獲れたんだ?」「いいのかロッテ?? 」との書き込みが寄せられている。