JR埼京線の全編成に車内防犯カメラ設置、痴漢犯罪頻発の1号車に4台。

2010/04/05 16:56 Written by Narinari.com編集部

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首都圏の鉄道路線の中でも、特に痴漢犯罪が多く発生することで知られる埼京線。JR東日本はその対策のひとつとして、昨年末から一部車両に防犯カメラを試験的に設置、効果を測定してきたが、6月から全編成に順次導入していくことを正式に発表した。

JR東日本によると、防犯カメラが導入されるのは同社が保有する埼京線車両全32編成。カメラを設置するのは痴漢犯罪が頻発している1号車(大宮方)運転台寄りで、各4台設置する。作動区間は埼京線、川越線(大宮〜川越間)、東京臨海高速鉄道線。

同社は昨年12月21日に埼京線への車内防犯カメラ設置方針を発表。12月28日からカメラ2台を備えた第1編成、今年2月2日からカメラ4台を備えた第2編成を試験的に運行し、有効性を検証してきた。ちなみにカメラを設置する車内には、作動中であることを表示するステッカーを掲出し、撮影していることが乗客にも分かるようにしている。

実際に効果は現れているようで、1月と2月の月平均の埼京線車内における痴漢件数は、14.4件から7.5件とほぼ半分に減った(4月2日付け読売新聞より)という。

プライバシーの観点などから車内カメラを設置することへの懸念も聞かれるが、犯罪対策を優先させる形で本格導入がスタート。同社は設置場所の拡大も視野に入れており、他社も追随する可能性もありそうだ。

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