1月に台湾プロ野球の興農ブルズへ入団した高津臣吾投手が、3月31日に行われた兄弟エレファンツ戦の9回に登板。1回を無安打無失点に抑える好投を見せ、今季初セーブをマークした。これで高津投手は日本、米国、韓国、台湾の4か国でセーブを挙げたことになる。
この“快挙”を高津投手も公式ブログの4月1日付けエントリーで「3月31日 台湾に来て初めてsaveした」と報告。開幕2戦目(3月23日)に台湾での初登板を果たしたあとは少し間隔が空いていたが、「開幕して10日、打線が好調でなかなか登板のチャンスがなかったが、今日はとてもいい記念日になりそうだ」と喜びをつづっている。
4か国でのセーブは「別に目標にしていたわけじゃないけど」としながらも「やはり気分はいい」。41歳の大ベテランとなった今でも「どこの国でも最後の3つのアウトは難しい」と感じているそうで、「独特の興奮と緊張感。久しぶりに味わった。たまらん……」と、クローザーならではの感覚に酔いしれているようだ。
高津投手は1990年のドラフト3位でヤクルトに入団。これまでホワイトソックス→ノーフォーク(メッツ傘下3A)→メッツ→ヤクルト→ウリ・ヒーローズ(韓国)→フレズノ(ジャイアンツ傘下3A)と渡り歩き、今季所属する興農ブルズが8球団目となる。現在までの通算セーブ数322セーブで、その内訳は日本が286セーブ(歴代1位)、メジャーが27セーブ、韓国が8セーブ、台湾が1セーブ(3月31日現在)。
なお、興農ブルズには高津投手のほかに、日本ハムや阪神でプレーした正田樹投手、元巨人の姜建銘投手も所属している。