39億円は大当たりか故障か、スロットの支払いめぐりカジノと女性が対立。

2010/03/31 18:59 Written by Narinari.com編集部

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米国やマカオなどのように、外国では一大レジャーとして賑わいを見せているカジノ。そんなカジノで現実とはかけ離れた大金を掴んだという話はしばしば聞かれるが、先日、米国のカジノでは、スロットマシンで約4,200万ドル(約39億円)という巨額のジャックポットが発生した。この大当たりを引き当てた女性や周囲の人々は、とんでもない金額に大歓喜。ところがその後、店側が「機械の故障」を主張し、女性は賞金を受け取れない事態に陥っているという。

問題が起きたのはコロラド州セントラルシティーにあるフォーチュンバレーカジノ。このカジノでスロットマシンを楽しんでいたルイーズ・チャベスさんは、23ドル(約2,000円)を賭けたところで派手な光とベルの音を鳴り響かせ、大当たりを引き当てる。そのときの様子について、彼女は「人々がやって来て、私が4,200万ドル、少なくとも4万2,000ドルは勝ったって言ったわ」(米放送局FOX系列KDVR-TVより)と語り、周りも大きな興奮に包まれたようだ。

消防車のような大きな音が鳴り響くスロットマシンのスクリーンには「係員を呼んでください」の指示。喜び勇んで係員に声を掛けたチャベスさんだったが、係員からはまさかのセリフが告げられた。それは機械が故障していたため、ビタ一文お金は支払えないという、チャベスさんにはあまりに酷な宣告。結局この夜、カジノ側はお詫びとして、チャベスさんが使った23ドルを支払い、無料でホテルの部屋と朝食を提供したそうだ。

しかし、目もくらむような大金をふいにされた彼女の怒りは収まらない。チャベスさんは「家族や子どもを助けられると思ったのに、失望する」(米放送局ABCより)とコメント。カジノ側から具体的な説明がないのも大きな不満のようで、「私はお金を賭けていたのだから、4,200万ドルだろうが4万2,000ドルだろうが、機械が示した分はもらえるはず」(KDVR-TVより)と、賞金獲得を諦めていない。

一方カジノ側の責任者は「15年働いているが、こんな事態は見たことがない」と話し、問題はコロラド州の管理当局に委ねて調査中としている。この責任者は、KDVR-TVの取材に「乱数が画面に現れた」とも話しており、チャベスさんが確認した数字が賞金額ではないと主張。また、当局のスポークスマンは「問題が起きたのは不運だ」(ABCより)と今回の一件を表現しているが、チャベスさんにとっては不運の一言では片付けられない話だ。

「調査結果に基づいて、いくらかの賞金を手にする可能性はまだある」(KDVR-TVより)とも伝えられており、チャベスさんはもうしばらく、眠れない夜を過ごさなくてはいけなそうだ。

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