「上半身裸で庭いじり」に困惑、女性を取り締まる法律なく警察も対応苦慮。

2010/03/22 14:26 Written by Narinari.com編集部

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上半身裸の女性が、Tバック一丁の姿で庭いじりをするのは許容できるか。米コロラド州の街ボールダーが、そんな問題に揺れている。

米紙コロラド・デイリーによると、問題の女性はボールダーに住む52歳の女性、キャサリン・ピアースさん。彼女はTバックと手袋しか身につけず、体で隠れているのは大事な部分と手だけという格好で家の庭の手入れをしている。しかし、このあまりに堂々としている姿には道行く人も困惑。近所には学校もあり、子どもの目に入る可能性も十分に有り得るため、近隣の住民はこれまでもたびたび警察に通報しているそうだ。

ただ、通報を受けた警察も彼女への対応には頭を抱えている。というのもボールダーでは、以前、地元の湖がヌーディストスポットとして人気を呼んだ際に、「下半身の大事な部分を露出させてはならない」との州法ができたが、上半身についての規定が存在していない。そのため彼女は法には触れておらず、警察も強い対応や指導ができずにいるわけだ。

3月17日の午後には、通行人や近隣の住民から警察に「少なくとも4回」(コロラド・デイリー紙より)通報が入った。そこで警察は彼女の家を訪問。黄色のTバックにピンクの手袋という出で立ちだったキャサリンさんに、警察は「子どもの目もあるから、シャツの着用を考えるべきでは」と話したそうだ。

これに対し、夫のロバートさんが「妻は何の法律も破っていない」と訴えると、警察も痛いところを突かれて反論できず。結局、「彼女はそのまま外に出てもいいよね」とロバートさんに言いくるめられ、警察はそのまま引き返すことになったという。

ロバートさんは「私たちは法律を守っている」「子どもたちを誘惑しているわけではない」(コロラド・デイリー紙より)との持論を展開。その姿で庭の手入れをするのは「私たちのやり方だ」と正当性を訴えているが、周囲の人々が抱いている感情にどこまで気付いているのかはわからない。

夫婦と周囲の主張はいまのところ平行線のまま。しかし、街は裸に関する法律の見直しを視野に入れているという。

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