雪玉で非番の警官を“襲撃”? 逮捕された少年らに禁固1年の可能性。

2010/03/12 15:55 Written by Narinari.com編集部

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今冬、米国は東部を中心に猛烈な寒波に数回見舞われ、“観測史上最悪”の大雪が各所で降りました。特に2月の寒波に至っては、ニューヨークのマンハッタンで約70センチの積雪を記録したことも。交通網はマヒし、冬休みが終わったばかりの学校も再び休校になってしまったりと、混乱が起きたのは記憶に新しいところです。

雪はそうした都市の混乱を引き起こす一方で、見ると気分が高揚し、単純に楽しい気分になる人も多いでしょう。特に若い世代なら思い切り雪の中に飛び出して、雪遊びをしたくなるかもしれません。しかし、先日、ニューヨークで雪遊びをしていた若者グループは、雪玉を投げていたことがきっかけで逮捕されました。

米紙ニューヨーク・デイリーニューズによると、ニューヨークのブロンクス地区に住むジョナサン・ロドリゲスさん(22歳)と10代後半の知人ら3人は、大雪の日に野外でふざけあっていました。

しかし、その雪遊びに巻き込まれた(?)のが、当時非番だった警官のアドニス・ラミレスさん。ラミレスさん曰く、友人宅を訪れた後にこのグループの近くを通りかかったところ、突然雪玉を投げつけられ、それでも無視して自分の車に乗ろうとしたところ、今度は追いかけて来る気配を感じたそう。

身の危険を感じたラミレスさんは仕事用の拳銃を取り出して彼らに向け、無線で同僚に連絡。駆けつけた警官らに少年たちは現行犯逮捕されました。

警察署では武器所有、暴行未遂、ハラスメントなどの容疑で取り調べが行われ、その後、起訴された彼らは、裁判の結果によっては禁固1年ということも有り得るそうです。

グループのロドリゲスさんらは「警察が主張しているような悪質な攻撃はしていなかった」と語り、警官のラミレスさんの主張とは真っ向から対立。「足に雪玉が当たっただけで、キレて拳銃を向けてきた。最初は警官だとは知らなかったし、どこかのギャング・メンバーかドラッグ・ディーラーかと思った」と、逆にラミレスさんの“暴走”に苦言を呈しています。

両者の主張はかけ離れたまま平行線をたどっている状態の今回の一件。果たして、法廷ではどのような裁きが下されるのでしょうか。

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