妻の他界から半年で5人と交際、息子たちは反対するも父は「何が悪い」。

2010/03/04 20:45 Written by Narinari.com編集部

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配偶者に先立たれたあと、再婚するかどうかは当事者の自由で、部外者がとやかく言う問題ではない。しかし中国では、妻の他界から半年のうちに5人の女性と交際する男性が現れ、地元紙が大きく紙面を割いて伝えている。日本とはお国柄や恋愛に対する感覚、結婚観など、さまざまなことが異なる中国では、どのように受け止められているのだろうか。

中国紙重慶晩報によると、この男性は中国・重慶に住む63歳の周さん。2009年8月、周さんの妻は60歳の若さで乳がんのためこの世を去った。妻が亡くなった直後、周さんはたいそう悲しみ、妻のもとから離れようとしなかったという。さらには「妻の後を追う」とまで言い出すほどで、孤独な父親を心配した子どもたちは、気が紛らわせるようにと、パソコンを購入してあげたそうだ。

そんな周さんがガラリと変わったのは、妻が亡くなって3か月ほどが過ぎた頃。突然、恋に目覚めたことがきっかけだった。

まず、ダンススクールで陳という名の女性と知り合い、交際を始めた。周さんは女性を家に連れて帰り、子どもたちに紹介。子どもたちも父親がとても孤独な生活を送っていることを知っていたため、付き合うことに関しては何とも思わなかったという。

しかし、それからしばらくして、子どもたちが理解に苦しむ出来事が起こり始める。続く数か月のうちに、父親が合計4人の女性を家に連れてきたのだ。父親が40歳の女性を連れてきたときには、息子はとても奇妙な感覚に襲われた。というのも、その女性は彼と2歳しか年が離れていなかったから。そして、そんな周さんの女性関係について隣近所からは噂を立てられるようになり、中には「彼のせいで奥さんが早死にしたのでは」などと心ないことを言う人も。

こうした父親の行動はさすがに行き過ぎと感じたのだろう。子どもたちは相談し、父親の今後について、考え方の方向性を定めた。それは「再婚はいい。けれど3年間は亡くなった母親のためにも我慢して欲しい」というもの。これを決めたのは、父親の行動が少しでも控えめになるようにと期待してのことで、強く拘束しようと考えていたわけではなかった。

しかし、これを耳にした周さんは「彼女を作ることの何が悪いんだ?」と反論。「残りの人生はそう長くないんだ」「いち早く再婚相手を見つけて心配させないようにしたい」と、頻繁に恋人をかえる理由を説明するばかりで、結局、父親に子どもたちの願いが届くことはなかった。

中国のニュースサイト・新浪網で行われたアンケートでは、周さんの行動の賛否はほぼ同数という結果になっている。妻との死別後、わずか半年間で5人の女性と交際した周さんの行動は「行き過ぎ」と考える向きもあるが、一方で周さんの年齢と孤独な老後のことを考えると、「致し方ない」と感じる人も多いようだ。



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