葬儀から数週間後に元気に帰宅、姉が身元不明の事故犠牲者を勘違い。

2010/02/24 11:49 Written by Narinari.com編集部

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いまから数週間前、あるロシア人一家は4か月前から自宅を留守にしていた21歳の娘を交通事故で失った。葬儀も執り行い、天国で幸せに暮らしているものと思っていた家族だったが、先日、ノックに応じて玄関のドアを開けるとビックリ。そこには、墓に埋葬したはずの娘が元気な姿で立っていた。

この奇妙な出来事の主人公となったのは、ロシア中部バシコルトスタン共和国の首都ウファに住む21歳のソフィア・マリシェバさん。ニュースサイトのクロアチアン・タイムスによると、数週間前のある日、地元警察が交通事故の犠牲となった身元不明者の情報を公開した際に、ソフィアさんの家族が名乗り出たという。4か月前にソフィアさんは家から姿を消し、家族全員が消息を掴んでいない状態で、情報を聞いた姉のエカテリーナさんが「もしや」と思い警察に連絡を取ったそうだ。

エカテリーナさんは、身元不明者が「髪の色と歯の特徴が妹と同じだった」ことから、事故死した女性がソフィアさんだと確信。遺体を引き取り、ソフィアさんの葬儀を行った。

ところが、妹の突然の死というショックに見舞われたエカテリーナさんは、葬儀から数週間後に再びショックな出来事に遭遇してしまう。玄関のほうからノックする音を聞いたエカテリーナさんが家のドアを開けると、目の前にはなぜか亡くなったはずのソフィアさんの姿。唖然とする家族に対し、ソフィアさんの口から飛び出した言葉は「なんで私のクレジットカードが止められたのか、誰か知らない?」。

家族の誰にも消息を伝えず、4か月も“失踪状態”だったソフィアさん。家を留守にしていたのは、実はボーイフレンドと一緒に生活をしていたからだという。よほどボーイフレンドに夢中だったのか、家族とは一切連絡を取らなかったようで、自分の葬儀が行われていたことなど知るよしもなかったらしい。

しかし、姉の勘違いによりソフィアさんの死亡手続きが進み、クレジットカードもストップ。その結果、携帯電話が利用できなくなり、ソフィアさんが携帯電話会社に理由を問い合わせると「亡くなったから」と伝えられ、事情が飲み込めない彼女はようやく家に足を向けた――ということのようだ。

携帯電話会社に自分が「死亡した」と言われたソフィアさんは、そのときのことを「なかなかショックだったわ」と振り返る。一方、死んだと思っていた妹を見たエカテリーナさんは、「幽霊かと思って、崩れ落ちた」そうだ。

昔から「便りのないのは良い便り(便りがないのは元気な証拠)」とも言われるが、家族くらいには定期的に連絡を入れるのが、お互い平穏無事に暮らせて良いのかもしれない。

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