車のキーが作動しなくなる謎のスポット? 地元住民からは「幽霊説」も。

2010/02/18 10:47 Written by Narinari.com編集部

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ある特定のエリアで、自動車のリモコンキーが作動しなくなる現象が頻発――。そんな“ミステリースポット”と呼ばれる場所が、英国のウィンダミアという街にある。日本でも東京タワーの周辺をはじめ、強力な電波が出ている場所で「リモコンキーが使えなくなった」との話は数多く報告されているが、当地の住民の中からはこの現象を「霊の仕業」とする人も飛び出すなど、メディアも注目するスポットとなっているようだ。

英紙インディペンデントによると、問題の場所は街を走るクレセント通り沿いの酒屋の前にある4区画の駐車場。この場所に車を停めるとリモコンキーが作動しなくなるケースが多発しており、これまで住民や観光客など、延べ数百人が“ミステリー”に遭遇してきた。

駐車場の向かいで酒屋を営んでいるアンソニー・ディーンさんは、現象が発生するたびにドライバーの相談を受けている。最初はなぜそのような現象が起きているのか分からなかったそうだが、多くの対応を重ねていくうちに、ある関連性に気が付いた。それは今から2年前、近くに新しい信号機が設置されてからこの問題が起き始めたということ。そして、ディーンさんはこの問題を解決する1つの方法を発見することになる。

それは、リモコンキーが作動しなくなったら、信号機についているボタンを押すという方法。このボタンは押すと信号の色が変わるもので、ボタンが付いている装置から信号機に電波を飛ばして切り替えを行っているという。実際にリモコンキーで困っていた人が試してみたところ、信号が変わるとキーは正常に機能したそうだ。

日本でよく聞かれるケースと同様、結局「犯人は電波だった」というオチで、あっさり“ミステリー”は解決かと思われたが、地元自治体が行った調査が少し話をややこしくしてしまう。自治体の依頼を受けた技術者が信号機を調べたところ、これといった異常が見当たらず、リモコンキーと関連するはっきりとした証拠も示せなかったため、自治体は「信号機の電波説」を認めなかった。

そのため、リモコンキーがきかないということのほかにも、キーのボタンを押すと車の窓すべてが下りるといった不思議な現象も耳にしていた地元住民は困惑。航空機の事故が多発していることで有名な“バミューダ・トライアングル”にかけて、住民はこのスポットを「ウィンダミア・トライアングル」と命名し、いまでは英国でも有名なスポットとして知られるようになったそうだ。

そして、ついには「霊の仕業」説を唱える人も登場。こうなるとうさん臭い話になってくるが、英紙デイリー・メールのインタビューに答えたイーストウッドさんという男性は「ここにはアルバートと呼ばれる幽霊がいるんだ」と現象の原因を説明。この一帯ではときどき、聞こえないはずの足音が聞こえたり、電気が勝手に点滅したりといった怪奇現象(?)が起きているそうで、「彼の仕業だ」と断言している。

ただ、やはりこうした意見はウィンダミアでも少数派。“ミステリー”を煽る要素としては楽しいが、実際には何らかの無線や電波の影響を受けている可能性が高いと見ている人が多いようだ。

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