「蚊に刺された」と5つ星ホテルを提訴、約1億円の損害賠償を請求へ。

2010/02/12 12:20 Written by Narinari.com編集部

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ホテルのサービスや設備の質の高さ、格などを知るひとつの目安として、世界で用いられている“星”での評価。世界には7つ星のホテルも存在しているが、そこまで行かなくとも5つ星ともなれば相当な評価で、「最高級ホテル」と呼ばれることもある。しかし、星の数が増えれば増えるほど、それに見合うだけのサービスを期待する分、宿泊者の要求のハードルは高くなりがちだ。先日、サウジアラビアにある5つ星ホテルに泊まった女性は、快適な時間を過ごすはずが「何か所も蚊に刺された」と激怒。ホテルに対し、約1億円の損害賠償を求めて裁判を起こした。

アラブ紙アル・ハヤートによると、この女性は、ある5つ星ホテルに宿泊したところ、数か所を蚊に刺されたそう。その結果女性は「病気になった」と主張し、ジッダの裁判所に500万リヤル(約1億2,000万円)の損害賠償を求めて、ホテル側を訴えた。

女性は「蚊に刺された箇所は赤くなり、激痛を伴った」(ロシア通信社ノーボスチより)と話しており、診察を受けた医者からは「病院で処置を行うよう勧められた」と説明されたという。苦情を受けたホテル側は、お詫びとしてスイートルームの提供を申し入れたが、怒りが収まらない女性はこの提案を拒否し、今回の訴訟に繋がった。

「問題を収めようとするスタッフのすべての試みは、無駄に終わった」とも伝えられており、ホテル側は5つ星の威信にかけてさまざまな提案を行った様子。5つ星ホテルのスイートルームというだけでも多くの人が納得しそうなものだが、それすらも受け入れないほど女性の態度は硬化し、高額な損害賠償請求という結果になってしまったようだ。

現在、女性が「訴えを起こした」とホテル側に通知した段階だそうで、これから裁判が行われていく模様。日本では「蚊に刺された程度で……」と思ってしまいそうな話だが、海外では蚊を媒介にした伝染病の危険性も心配されるだけに、その受け止め方を単純に比較するのは難しいところかもしれない。

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