サッカー韓国代表に歴史的勝利で中国内は大フィーバー、33年目の快挙。

2010/02/11 14:10 Written by Narinari.com編集部

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2月10日、サッカーの東アジア選手権で3-0というスコアで韓国に初勝利し、日本のサッカーファンからも驚きの声が上がった中国男子代表。月日にすれば33年目、A代表の試合にすれば通算26試合目の初勝利だけに、驚かれるのは当然と言えば当然だが、中国国内は今回の歴史的勝利に大フィーバーとなっている。中国の「網易」「捜狐」「新波網」といった各ポータルサイトのトップページには「韓国に勝利 『恐韓症』に終止符」との見出しが踊り、テレビのニュース番組でも大々的に報道されるなど、興奮に沸いている状態だ。

これまでの中国の対韓国の成績は、A代表が25戦0勝16敗9分け、オリンピック代表が8戦0勝7敗1分け。初めて両国が対戦したのは1978年12月17日にバンコクで開催された親善試合で、このときは0−1で敗れている。ホームでは計9回対戦しているが(A代表)、1試合で引き分けたことがあるのみで、残り8試合はすべて敗戦。いかに実力差があると言えども、ホームで負け続けてきたことは、中国にとって“屈辱の歴史”だった。

今回の歴史的勝利について、中国男子代表の高洪波監督は「今日の中国は素晴らしかった。サッカーは組織スポーツ。その点で日本はとても素晴らしい。私たちは日本戦を経験し、大きな利益を得ることができた」と、日本戦で引き分けたことが選手たちの自信につながり、このような歴史的結果を導き出せたと分析。また、「日本と韓国と対戦してわかったことだが、中国のサッカーレベルはまだまだ両国に及ばない」と、試合結果そのものに関しては謙虚に受け止めている。

試合結果は中国国内でも速報として報じられ、ネットには「3点目のゴールが素晴らしい!」「感動した。監督ありがとう」「ワールドカップに出られるよりも嬉しい」といった祝福コメントが殺到。しかし、中には「勝ったのは良いが、37%というボール支配率はどうなの?」「たった1度の勝利で『恐韓症』が変わるはずがない」「監督は(中国サッカーでたびたび問題となっている賭博や八百長)逮捕を免れるために必死になって勝ったに違いない」というように、歴史的勝利にも慎重な姿勢の中国サッカーファンも少なくない。

いずれにせよ、今回の試合で中国サッカーが長いトンネルを抜けたのは事実。韓国にとって中国は勝ち点を確実に計算できる存在だったため、今後両国の対戦史がどのように変化を遂げていくかは興味深いところだ。また、アジア全体のサッカーレベル向上には中国や中東各国の台頭は不可欠。度重なる賄賂問題や八百長問題で自国内でも信頼を失っている中国サッカーだが、今回の歴史的勝利がきっかけとなり、2014年ワールドカップ予選では日本や韓国、オーストラリアの座を脅かすような存在となるかもしれない。

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