他界した小瀬浩之外野手の兄貴分、大引啓次内野手が現在の心境を告白。

2010/02/08 16:32 Written by Narinari.com編集部

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2月5日、春季キャンプで滞在中の宿舎から転落して亡くなった小瀬浩之外野手の兄貴分として、オリックスの中でも特に親しい間柄だった大引啓次内野手が8日に公式ブログを更新。訃報に接してから現在に至るまでの辛い胸の内と、小瀬選手への想いを告白している。

8日に更新されたエントリー「少し落ち着きました」は、「不謹慎かもしれませんが少し気持ちの整理がついたので今の素直な想いを綴ろうと思います」との書き出しから始まり、小瀬選手への想いを切々とつづった内容だ。

小瀬選手が亡くなった翌日、チームは悲しみに暮れる中でキャンプの第2クールを開始。大引選手も練習のため宮古島市民球場へ向かったが、球場に置きっぱなしにしてあった小瀬選手のバットやグローブなどの荷物を見て、「抑えていたものがいっきに溢れ出して涙が止まらなかった…」という。

全員で黙とうを行い、ミーティングを終えてウォーミングアップに入ったものの、「いつも先頭に並んでいるはずの小瀬の姿がそこにはない」ことを実感させられ、「その直後のことはあまり覚えていない。惰性でウォーミングアップをしていたと思う」「ユニフォームを着てグラウンドに立つと、改めてこれが現実なんやと感じ寒気がした。信じ難い事実」と、そのときの心境を明かしている。

8日には球場に献花台が設けられ、そこに用意された小瀬選手の無邪気に笑う写真を見て「こっちの気も知らないで、最高にいい笑顔。悲しみと同時に正直憤りも感じる。周りの人たちにどれだけ悲しい思いをさせて迷惑をかけているのか怒鳴り散らしたい」と、揺れる感情を吐露。

そして「寂しがり、天然、おっちょこちょい、意外と負けず嫌い、人懐っこいなど 小瀬を形容するとかなりの数が頭に浮かぶ。同じチームになって2年強とわずかな時間ではあったが、それも球場やプライベートで共に時間を過ごすことの多かった証なのかもしれない」と、“弟分”への想いをつづり、今後の最善の策を考えてくれた先輩たちへの謝意、今シーズンへの決意を添え、「最期に天国の小瀬へ またどこかで会おう」とのメッセージでエントリーを締めくくっている。

大引選手のブログには小瀬選手もたびたび登場し、1月30日には、小瀬選手がVサインをしている写真も掲載されていた。また、小瀬選手が亡くなった翌日の2月6日には「何でもっと力になってやれなかったのか。ただ自分の無力さを悔やむ。本当にすまなかった」とつづっている。

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