肥満の少年は思春期が遅れる? 標準体型よりも身体面で遅い傾向に。

2010/02/03 20:53 Written by Narinari.com編集部

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肥満が大問題となっている米国では、成人のみならず、幼年期から太り過ぎの子どもが増え続けています。肥満が子どもの成長にどのような悪影響をもたらすのか、といった研究も進められていますが、このたび肥満によって「少年の思春期に遅れが出る」との調査結果が、小児・青年医学専門誌「Archives of Pediatric and Adolescent Medicine」で発表されました。

ミシガン大学のジョイス・リー教授らによると、少年400人以上対象の調査を実施したところ、11歳半までに身体的に思春期を迎えた割合は標準体型の93%だったのに対し、肥満体型では86%と低めの結果に。ちなみに、過去には女の子を対象に、肥満と思春期の開始時期との関連性を調べた研究が行われたことがあります。このときは肥満体型のほうが思春期の開始年齢が早めだったという結論が出されたため、今回の結果では、男の子は全く逆の現象が起きていることが判明したのです。

どうしてこのようなことが起きるのか、その原因はまだハッキリとしていないそうですが、脂肪には男性ホルモンのアンドロゲンを、女性ホルモンのエストロゲンに変換する働きがあるため、これが何らかの影響をもたらしている可能性が指摘されています。

思春期近くといえば、自分の容姿が気になる年ごろ。肥満を気にすることも多いのに、さらに大人の体つきになるのが人より遅い……。そんな悩みを抱えながら10代を過ごすのは辛いものです。肥満気味の男の子には、心のケアも大切になって来るのかもしれませんね。

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