フライドポテトが熱すぎてやけど、少女の父親がファストフードに激怒。

2010/01/21 21:22 Written by Narinari.com編集部

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世界規模に展開するファストフード・チェーンには、同じブランドでも国ごと、地域ごとに異なるメニューが存在しています。例えばカナダのファストフードに多いのが「プーティン」というメニュー。これはフライドポテトに、粒状チーズ、グレービーソースをかけたもので、熱々を食べるのが美味しいと言われています。

でもこの「プーティン」が引き金となり、当のカナダ国内で問題が起きてしまいました。事の発端は、オンタリオ州のアクトンという町で起こった出来事。ある日、ケンディル・ラーキンさん(15)は近所のケンタッキー・フライドチキンに立ち寄り、この「プーティン」を注文。さてテーブルに座って食べようとした矢先、持病のてんかんを起こしてしまったのです。

意識の無くなったケンディルさんは、目の前の「プーティン」に倒れ込みました。店内にいた人々がすぐに駆け寄って彼女の上体を起こしたものの、揚げたてのフライドポテトと熱々のソースに触れた彼女のあごと首は、真っ赤になってしまったのです。

病院に運ばれたケンディルさんは、強い痛みをともない、完治までに10日程度はかかるやけど「浅達性II度熱傷」と診断されました。

顔に水ぶくれのできたケンディルさんの姿に心を痛めた父親のリーさんは、ケンタッキー・フライドチキンに激怒。「娘がやけどをしたのは、熱過ぎたプーティンのせい」として、ケンタッキー・フライドチキンに苦情を寄せました。

「提供する食べ物がやけどするほど熱いということを、きちんと表示するべきだった」と、同店の責任を問うているのです。ちなみにリーさんは、損害賠償を求めて裁判に持ち込む気はなく、純粋に謝罪の言葉と、今後の警告表示を求めています。

対してケンタッキー・フライドチキン側は、客が店内でケガをしてしまったことを残念に思っている、としながらも次の声明文を発表しています。

「同店のグレービーソースは衛生上に必要であると政府が定めている、60度から73度の間に保たれており、問題性はない」

カナダの複数の地元メディアがこの話題を取り上げていますが、その中のひとつ、ニュースサイトのCNEWSには読者から多くのコメントが寄せられています。「少女が発作で倒れ、道に倒れてケガをしたら、コンクリートの地面が悪いと言うのか」「裁判を手伝う歪んだ弁護士を探して時間を無駄にするくらいなら、娘さんの回復を助けることに時間を使ってください」などなど、ほとんどが「ケンタッキーは悪くない」というものです。

また、同サイトでは「提供される食べ物によって火傷をしたら、レストランに責任があると思いますか?」とのアンケートを実施。その結果は「YES」が13%、「NO」が45%、「It depends(場合による)」が28%、「Buyer beware(買い手が注意)」が14%となっています。

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