アニメ「キン肉マン」のロビンマスク役や、「機動戦士ガンダム」のドズル・ザビ役、「ドラゴンボール」のミスター・サタン役などを務めた声優の郷里大輔さんが、57歳で亡くなった。この訃報を受け、郷里さんの旧知の友人として知られる声優の井上和彦が公式ブログ「風まかせ」を更新。18日付けのエントリー「郷里大輔さんが」で、郷里さんとの想い出をつづっている。
同エントリーによると、井上和彦は郷里さんが亡くなったことを、いろいろな人からの連絡で知ったそう。郷里さんとは「36年前に同じ養成所で会い、一緒に勉強しました」と、まだ声優の卵だった時代からの付き合いで、「マックやら立ち食いそば屋で三年ほど一緒にバイトしながら」お互い声優を目指した仲間だったという。その後、互いの夢が叶い、アニメのレギュラー声優として共演した際には「二人で大泣きしながら焼鳥屋さんで呑んだ」そうだ。
また、郷里さんとは「久しぶりに会って話したばかりだったので本当にショックです」。郷里さんの生前の様子については触れていないが、「あの時『よ〜久し振り〜』ってハイタッチしたのが郷里ちゃんに触れた最後になりました」「もっともっと一緒に仕事したかったな」と故人を偲び、「今まで本当にありがとう」と感謝の言葉でエントリーを締めくくっている。
なお、このエントリーの前には、1月13日に亡くなった田の中勇さん(「ゲゲゲの鬼太郎」目玉おやじ役など)の訃報についてつづったエントリー「田の中勇さん…」を更新。「とても素敵な大先輩でした……」「本当にさみしいです」と胸の内を明かしている。
井上和彦はアニメ「美味しんぼ」の山岡士郎役や「NARUTO −ナルト−」のはたけカカシ役、「夏目友人帳」のニャンコ先生役といった声を担当するなど、人気アニメに多数出演しているベテラン声優。二枚目役を中心にコミカルな役もこなし、乙女ゲームなどの女性向け作品への出演も数多い。