女子中高生からOL、さらには男性も虜にする椎名軽穂の人気少女マンガ「君に届け」が、実写映画化されることが明らかになった。月刊マンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)2010年2月号の表紙に大きく「実写映画化決定!!」の文字が躍るとともに、「母も『なんだか夢のようだね…』と喜んでくれています」という作者の驚きの声が掲載されている。なお、キャストや公開時期などはまだ明かされておらず、続報は次号以降の同誌で告知される予定だ。
「君に届け」は2005年から「別冊マーガレット」で連載されている、高校を舞台にしたラブストーリー。外見は「貞子」と呼ばれるほどホラーチックでも、優しく純粋な心を持つ女子高校生の主人公・黒沼爽子が、明るく誰からも好かれる、自分とは正反対の男子・風早翔太に憧れ、自分を変えようと決心することから物語は始まる。作品は風早との淡い恋愛模様や、少しクセのあるギャル風2人との友情、クラスメイトとの交流など、人と人の繋がりを中心に描かれ、ゆっくりと進んでいく。
学校での恋愛や友情と、少女マンガの王道的なストーリーではあるものの、爽子のひたむきな言動や純粋さ、そして、それを丁寧になぞらえる描写が世の女性たちのハートをわしづかみに。2008年には第32回講談社漫画賞を受賞したほか、注目のマンガを紹介する書籍「このマンガがすごい! 2008」(宝島社)では、オンナ編で堂々の1位獲得している。また、2009年10月にはテレビアニメ化(日本テレビ系/現在放送中)、ニンテンドーDS向けにゲーム化されるなど、さまざまなメディアミックスも行われている作品だ。
ネット上では「実写化するとしたら?」といったキャスト談義がしばしば花を咲かせる「君に届け」。詳細が発表される「別冊マーガレット」の次号にも注目だ。