09年中に相手を見つけようとサイトを開いた婚活女性、反響呼ぶも失敗に。

2010/01/07 15:16 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


最近は不安定な世の中とあって、ある程度年を重ねた男性はしっかりした生活基盤を持っていないと新たな恋人を見つけるのは難しい時代。逆に言えば、女性から見ても理想的な男性に出会う確率が狭まっており、積極的に“婚活”を行う人が増えている。43歳の米国人女性は自分の結婚について考えた結果、「2009年中に結婚相手を見つける」との目標を掲げ、注目を集めるために自分を紹介するサイトを開設。メディアにも取り上げられて反響を呼び、多くの男性ともデートを重ねたが、残念ながら目標達成に至ることはできなかった。

ニュージャージー州でメディアコンサルタントとしてバリバリ仕事をこなし、出世も果たしたニーナ・ピケットさん。順調に仕事をする彼女が、いま最も手に入れたいモノは“愛”だった。それまでSNSや出会い系サイトを利用するも、うまく見つけられなかったというピケットさんは、男性を見つける最大限の可能性を求めて自らのサイトを立ち上げることを思い付く。サイトを立ち上げれば、検索ページで彼女の名前を打つだけでネット上の多くの人に見られると考え、開設したのが「52 weeks 2 Find Him」というサイト。タイトルには2009年の52週間で結婚相手を見つける、という意思が込められた。

サイトはピケットさんのブログのほか、自己紹介や1週間の目標を立てて実行した記録が更新される「チャレンジング・ステップ」、訪れた人の意見を聞く掲示板など設置。自分の情報だけでなく、男性の応募や他人の意見を幅広く聞く“双方向”のサイトを目指したという。そして、ピケットさんは立ち上げにあたり、友人全員にサイトのアドレスを教え、さらにほかの人へ教えるように頼んだ。こうしてサイトの名前が広がっていくと、米放送局ABCの番組「GOOD MORNING AMERICA」の取材を受けて、さらに有名に。気が付けば「毎月平均1万4,000人ずつ新しい人が訪れ、約600万ヒットを叩きだすほどに」(米ニュースサイトmycentraljersey.comより)なった。

自分の存在が知られたことで、43歳のピケットさんのもとには当初の目論見通り男性から多くの申し出も。可能性を求めていろいろな男性と知り合いたかった彼女にとって、こうした申し出は嬉しい反応ではあったが、相手は誰でも良いわけではなく、しっかりと見極めることは忘れていない。問い合わせに対し、「怪しい内容」「結婚するには若すぎる」「年上すぎる」「写真が添付されていない」など吟味を重ね、返信する相手を選んだという。

こうしてピケットさんは自分が認めた相手とは積極的に会い、「30人から40人の相手と、カフェやディナーでデートをした」(米紙ニューヨーク・デイリーニューズより)。また、可能な限り独身者向けのイベントにも参加し、積極的に出会いを求めたそうだが、結果は「決して3回目のデートにたどり着かなかった」そうで、数多くの男性と出会ったものの、彼女が理想とする「38歳から52歳の間で、自分(約157cm)より身長が高いクリスチャン」という相手はいなかったようだ。

今年1月1日に更新された彼女のブログは、残念な結果を知らせてはいるが、得たものもあったとつづっている。結婚相手は見つからなかったが、サイトを開いたことで「ナイジェリアや日本」をはじめ、世界中の数千という人から励ましのメールが届き、「1年を通じて大きな支えになった」と感謝。「最善は尽くしたが、同時に多くの間違いもあったと思う」と、2009年を総括している。目的は達成せずとも「人生の中でも最高の1年」とニューヨーク・デイリーニューズ紙に話したピケットさん。婚活は一旦停止するというが、結婚の望みは捨てていないそうで、持ち前の行動力でいつか幸せを掴んでもらいたい。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.