庭先に現れた危険な来訪者、勇敢な飼い犬がピューマから少年を救う。

2010/01/05 11:21 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


忠実な犬は、ときに飼い主を守るために、命をはって自分よりも大きく強い動物に立ち向かうという話を耳にすることがあります。カナダでも先日、飼い犬が危険を察知し、人間を守った出来事がありました。

カナダの放送局CBCなどによると、この一件があったのはブリティッシュ・コロンビア州にあるボストン・バー。バンクーバーの北東に位置する人口800人余りの小さな町です。ここに住む11歳のオースティン・フォーマーくんは先日、薪を集めるために、飼い犬のゴールデン・レトリーバー、エンジェルと自宅の庭先に出ました。  

すると、エンジェルが普段とは異なる様子を見せ始めたのです。何だか落ち着かない様子で、オースティンくんの身を守るように彼の側を離れなくなり、周囲を警戒している雰囲気に。

「なんだか変だな」とは思ったものの、オースティンくんはあまり周囲を注意深く見ることもなく、薪を拾うことに集中していると、突然エンジェルが走り出しました。その先にはなんと、今にもオースティンくんに飛びかかろうとしていたピューマの姿。そしてエンジェルは彼を守るため、ピューマに立ち向かっていきました。

エンジェルがピューマの気を引いている間にオースティンくんは家まで走り、母親に危険を知らせ911番(日本の110番)に通報。駆けつけた警官によってピューマは射殺されたそうです。それまで決死の戦いを繰り広げたエンジェルは血だらけになる傷を負いましたが、幸い命に別状はありませんでした。

ピューマの生息域は広く、暖かな砂漠地帯から、カナダ西部や米国のロッキー山脈といった寒い地域や高原などにも適応しています。個体数は少ないものの、ボストン・バー周辺にも生息していたのです。

しかし民家の近くにまでやって来るとは、オースティンくんやその家族も想像していなかったことでしょう。もし、エンジェルがいなかったら彼の命も危なかったのですから、勇敢な飼い犬の行動には頭が上がりませんね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.