仕事中の間食に社長が激怒、罰として与えた行為を中国ネットは支持。

2009/12/31 19:14 Written by Narinari.com編集部

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中国の一般家庭を訪れると、お茶とともに振舞われる瓜子。中国語で「瓜子」とは種全般を指すが、その種類はヒマワリやスイカ、カボチャなど実にさまざまで、子どもからお年寄りまで親しまれている代表的なおやつだ。今回、中国で伝えられたニュースは、この瓜子を仕事中に食べたために社長の怒りを買い、罰として無理やり5キロの瓜子を食べさせられた社員の話。瓜子という中国人にとって大変身近な食べ物が問題となっただけに、人々の関心もそれだけ高いようだ。

問題となったのは中国・重慶のあるオフィスでの出来事。週末に残業をしていた社員3人は社長が外出した後、暇つぶしのために売店で瓜子を2袋購入し、オフィスで食べ始めた。社長は会社を出る前に「オフィスで間食はしないように」と社員に忠告していたそうだが、社員はお構いなし。社長が突然帰ってくることを想定し、扉にはカギをかけ、万全の体制で瓜子を食べ始めた。

しかし、それは1袋目の瓜子を食べ終えたときのこと。彼女ら3人の隠れた楽しみは、難なく社長に発見されてしまう。と言うのも、ドアのカギをかけてからしばらくすると来客があり、一度ドアのカギを開けたことを3人とも忘れてしまったのだ。ドアの前にたたずみ、怒りに満ち溢れた社長の顔を目にした3人は、口の中に入っている瓜子の殻まで飲み込むほかなかったという。

会社で禁じられているにも関わらず、間食をしたことに激怒した社長は、社員に「5キロの瓜子を買ってくるように」と指示。そして、5キロの瓜子を食べ切るまで家に帰ってはならないと通告した。3人は泣く泣く瓜子を食べ始めたものの、次第に口が乾燥して痺れてくる。水を飲んでも腹が膨れるばかりで、何の役にも立たない。隠れて他の人を呼んで手伝ってもらおうとしたが、これまた社長にバレてしまい、即刻“退場”を命じられる。

瓜子を食べ始めて2時間もすると、1粒の小さな瓜子を食べるのに30秒も要するようになったというのだから、5キロもの瓜子を食べることはかなり過酷な試練だったようだ。最終的に、瓜子を1.5キロほど食べ終えた3時間後に、3人は社長に泣き付いて許しを得た。社員3人は社長の仕打ちに対し「残酷過ぎる」「ひどい会社だ」と後日語ったという。

この報道に関して意見を求められた医者は「短時間の内に5キロもの瓜子を食べることは身体に悪く、消化系に混乱を来たす恐れがある」と注意。下手をすれば嘔吐などの症状があらわれる可能性もあり、瓜子を食べる場合は「毎週50グラム程度が目安」としている。

また、日本をはじめ欧米諸国では、こうした行為はパワーハラスメントと捉えられるが、中国のネットで行われたアンケートでは、約55%のユーザーがこの社長の措置を支持しており(不支持は約39%)、ほかの社員が同じような過ちを犯さないようにするためには「効果的な方法」と考えられているようだ。

なお、中国の会社では社員がルール違反を犯した場合、罰金を徴収することが一般的。地元紙から取材を受けた社長は「最近の社員は管理し辛い。罰金よりもこうした罰のほうが効果がある」(重慶晩報より)と語っているという。

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