事故のケガが原因で生活リズム崩れた? ひたすら眠る&起き続ける生活に。

2009/12/14 21:43 Written by Narinari.com編集部

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人間が生きていく上で、欠かすことのできない睡眠。身体や脳を休め、免疫力を高めるためにも、最低限の睡眠時間は毎日確保しなければならない。しかし、中国広西チワン族自治区桂林市で暮らすある女性は、「1か月、眠れない日々が続く」というほどのひどい睡眠障害に悩まされ、体調にも大きな影響を与えているようだ。

彼女の名前は李志芳さん(47歳)。李さんは2002年8月、夫が運転するトラクターに乗っていた際に交通事故に巻き込まれ、頭部に大ケガを負ってしまった。当時、経済的余裕がなかった李さんは病院で治療を受けることができず、自ら治療してその場をしのぐことにしたのだが、素人の自己治療で大ケガが完治するわけもなく、以後、頭痛やめまい、息切れなどに悩まされるようになってしまった。

事故の影響はそうしたことだけでなく、生活のリズムにも“異変”を引き起こしてしまう。1か月間ずっと眠りについたかと思いきや、今度は1か月間ほぼ眠れない日々が続く……といった具合。眠れないときは夜通しテレビを観たり、畑仕事をしたりして時間を過ごしているそうだ。

12月8日に地元紙南国早報の記者が李さんの家を訪れたときには、李さんは11月27日から眠りについたままの状態で、家族が起こしても全く気付く様子はなし。何度も声をかけてやっと少し瞼が動いたものの、すぐにまた熟睡してしまった。

これほどまで長時間眠りにつくため、餓死してしまわないのか、栄養失調になってしまわないのかと心配になるところだが、やはり李さんは衰弱しており、食べることや飲むこと、トイレに行くことすらできずにいるという。

ただ、家族が外出して家に帰ると、時々家の料理の量が減っていることがあるようで、家族は「もしかしたら眠りながら彼女は食べているのかもしれない」と見ている。実際、家族の話では11月27日から12月8日までに、2回ほど家の料理が少なくなっていたことがあったらしい。

また、李さんは眠っているのではなく「ただ眠っているフリをしているだけなのでは」との疑いもあるが、この点については南国早報の記者が検証を行っている。記者が李さんに直接会って話を聞いたところ、とても眠そうで寝ぼけており、取材どころではなかったそうだ。さらに李さんが眠っているところをカメラで撮影してみると、熟睡する李さんの姿が映っており、やはり本当に眠っている可能性が高い。

李さんの家族はこうした状況をとても気の毒に思っており、普通の人と同じような生活をさせてあげたいと頭を悩ましている。もちろん、李さん自身も悩み続け、何度か自殺を図ったこともあるそうだ。現在、李さんの娘が原因解明に向けて病院と専門家の助けを借りようと努力している。一日も早く、李さんに安穏な暮らしが訪れることを願いたい。

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