強い妻に殴られる夫、話し合いの末に「週に1度叩いて良い」契約交わす。

2009/12/10 15:15 Written by Narinari.com編集部

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強い妻の尻に敷かれている弱い夫。そんな夫婦のカタチは古今東西存在しているものだが、近年はそのカタチが行き過ぎ、妻による夫への家庭内暴力(DV)が話題になることも少なくない。中国のある夫婦は、以前から些細な問題でケンカが起きると、決まって妻が手を出すため、いつも叩かれる夫が困っていた。2人は話し合いの末に、「妻は週に1度だけ夫を叩いて良い」という変わった契約を交わし、夫婦生活を続けている。

32歳の張さんは、友だちの誕生パーティーで陳さんという女性と知り合った。ほどなくして2人は交際を始め、今から半年前に結婚することになるのだが、交際を知った友だちから張さんは「陳さんのサンドバッグにならないよう気をつけろ」(中国英字紙上海日報より)と忠告を受けていたという。実は、陳さんは小さい頃から武術をたしなんできた強い女性で、格闘技術において、張さんが歯が立つような相手ではなかった。

その強さ初めて見せつけられたのは、交際開始直後のデートのとき。中国紙重慶晩報によると、個性的なヘアスタイルをしていた陳さんに、張さんは思わず「メスの虎みたいだね」と口を滑らせてしまった。すると怒った陳さんは、口で怒りを露わにするだけでなく、拳も繰り出してきたという。それでもお互いを愛する気持ちには変わりなかったため結婚に至ったわけだが、同じ空間で、同じ時間を過ごすようになると「皿洗いをどちらがするか」といった些細な問題ですぐケンカに。結果、張さんが叩かれる機会も自然と増えてしまった。

張さんは「いつもケンカをしないように注意はしてるんだけど」としながらも、「ケンカが始まると負けたくはなくて、傷跡がたくさん残ることになるんだ」と、敵わないことは分かりつつも、必死の抵抗を試みるらしい。一方の陳さんも「毎回夫を殴った後、鼻のあざや腫れた顔を見て後悔する」と、つい手が出てしまうことを悔やみ、反省している。ケンカの後は「痛い?」と聞く陳さんに、張さんが笑顔を返して一件落着というパターンが続いていたそうだが、毎回これでは張さんの顔が変わるのも時間の問題。状況を改善するためにお互いで話しあった結果、1つの結論を導き出した。

それが「週に1度だけ夫を叩いて良い」という契約だ。この契約には陳さんの父も立ち会い、契約を破った場合、陳さんは3日間実家に帰らなくてはならないとの“約束”が盛り込まれている。重慶晩報によれば、陳さんにとって両親は恐い存在で、実家への強制帰省はどうしても避けたいという。契約を交わしたのは11月28日。以後、現在のところ契約は遵守されているようで、同紙は「甘い生活を送っているように見える」と伝えている。

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