デパートのミスで毛布を安く販売、38年後に申し出て精算したおばあちゃん。

2009/12/08 22:32 Written by Narinari.com編集部

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今から38年前、英国に住むシルビア・ブランピーさんがデパートで毛布を購入したときのこと。店員さんが価格を間違え、通常よりも安い価格で販売するという出来事があった。日々何らかの買い物をしていれば、たまに起きうるようなごくありふれたこの出来事。当時、貧しい暮らしをしていたブランピーさんは、価格が間違っていることに気が付いたものの、指摘はせず、そのまま購入してデパートを後にした――。

それから月日は流れ、38年後の現在。77歳になったブランピーさんは、最近になってふとこの出来事を思い出したという。

そこで、ブランピーさんは毛布を購入したデパートに連絡。ブランピーさんの話を聞いたブライアン・カーター常務(当時はデパートのバイヤーを務めていた)は、まさかこのような告白をされるとは思っておらず、「想定外の申し出が現実の話なのか、自分をつねって確かめた」(英紙デイリー・テレグラフより)ほど驚いたそうだ。

38年も前の話とはいえ、正直な告白をしたブランピーさんの意を酌んだデパート側は、代金の20ポンド(約3,000円)を請求することに。しかし、ただお金をもらうワケではなかった。デパートはブランピーさんに店のカレンダーを送付して、彼女のクレジットカードに20ポンドを請求し、受け取ったお金をチャリティーに寄付したという。

こうして“罪”を清算したブランピーさんだが、「(1988年に受けた)洗礼の前に整理するべきでしたね」(デイリー・テレグラフ紙より)と、なおも謙虚に反省。「誰にでもできる小さなことです。もし間違いに気付いたら、正さなくてはいけません。行いは言葉よりも雄弁なのだから」とコメントしている。

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