熟成期間は15年、1本150ドルの高級ビールを米メーカー会社が発売。

2009/12/03 16:34 Written by Narinari.com編集部

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米国のビールと言えば、代表的なのは「バドワイザー」(アンハイザー・ブッシュ社)や「ミラー」(SABミラー社)といったところ。しかし、それ以外にも“マイクロ・ブリューワリー”と呼ばれる小規模の醸造所や、ローカルなビール醸造会社はたくさん存在しており、それぞれの販売地域は小さくても、実に豊富な種類のビールが販売されています。

その中でもボストン州のボストン・ビール社は「サミュエル・アダムス」という銘柄のビールで有名。地ビールを謳いながらも、販売地域は全米に広がっているという人気ビールです。このボストン・ビール社がこのたび、1本(内容量12オンス=約340ミリリットル)で150ドル(約1万3000円)の高級ビールを発売しました。

「ユートピア」と名付けられたこの商品は、同社が試みている長期醸造ビールの最新版。色合いはブランデーのような深い琥珀色、アルコール度数は27%、味わいはコニャックとシェリー酒に似ているのが特徴です。

同社が販売している長期醸造タイプのビールは、2〜3年に一度しか市場に出回りません。それは熟成に15年も費やし、大量生産が難しいため。限られた醸造スペースでは、数年に1度の仕込みが精一杯なのです。ちなみに、数年前に販売された「ユートピア」のアルコール度数は25%、価格は100ドルでした。

ちなみに、米国の多くの州では、販売されるビールにアルコール度数の上限を定めています。例えばアイオワ州では5%以下、ニュー・ハンプシャー州では14%以下でないと、合法的に販売することができません。こうした法律があるため、「ユートピア」は米国の13州では手に入れることができないそうです。

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