“本当の父親”は女性になっていた、念願の初対面を果たし親子で喜ぶ。

2009/12/01 13:32 Written by Narinari.com編集部

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自分を育ててくれた親とは別に、この世のどこかに“本当の親”がいると知ったとき、どうしても会って話がしたいという気持ちになるのは自然な感情かもしれません。英イースト・エセックス州のヘイスティングで暮らす22歳のエミリー・ワリスさんも、19歳のときに“本当の父親”が別にいると告げられ、会いたいという気持ちを抑えることができませんでした。

英紙ミラーによると、エミリーさんは子どもの頃から、何か家族に違和感を感じながら生きてきたそう。姉一人と兄二人という環境で、「どうして私だけ顔立ちが違うのだろう」と感じながら大人へと成長していきました。

19歳のとき、エミリーさんは母親のアンさんから“本当の父親”について告げられます。アンさんは過去に父親以外の男性と関係を持ち、そのとき身ごもってできた子がエミリーさんだった……と。

今まで父親だと信じていた男性とは血が繋がっていなかった。そのショックは想像に難くありません。しかし、ショックから立ち直ったエミリーさんは、次第に「“本当の父親”がどんな人だったのかを知りたい」と強く願うようになりました。

“本当の父親”はクライブ・ハリソンさんという名前で、日に焼けたマッチョな男性。アンさんと関係を持ったあとオーストラリアに移住してしまい、その後、2005年に英国へ里帰りしていた際にアンさんと偶然再会し、連絡先を交換していました。エミリーさんは、アンさんから教えられたこの連絡先に何度も電話をかけてみたものの、残念ながらハリソンさんが出ることはなく。そのまま月日だけが流れていきました。

そして迎えた今年はじめ。母親のアンさんは共通の知人を通じてハリソンさんがまた英国に戻っていることを知ります。その情報をもとにようやく居場所を突き止め、彼のもとを訪ねることにしました。

ところが、そこに待ち受けていたのは、アンさんが予想だにしなかった現実。ハリソンさんは女性として生活を始めていたのです。「エミリーが会いたがっている」。そう伝えたアンさんに対し、ハリソンさんは「今の姿で娘の前に現れたとしても、がっかりさせることになるのではないか」と不安な思いを吐露。それでもアンさんは数か月にわたって説得を続け、ついに“本当の父”とエミリーさんの対面が実現することになりました。

血の繋がった“本当の父親”にやっと出会えたエミリーさんは、最初はやはり驚いたものの、「お父さんは私なんかよりずっと綺麗」と涙を流して感動。その後も二人のファッションセンスが極めて似ていることを知り、さらに感激したそうです。実際、ハリソンさんはオシャレで、ハイヒールは82組も持っているとか。

ハリソンさんは、近いうちに性転換手術を希望しています。エミリーさんもこれに理解を示し、術後にはそばに付き添うことを約束しました。そんな娘との出会いを、ハリソンさんも心から喜んでいるそうです。



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