フロントガラスを段ボールで代用、数百キロ走行したトラック運転手。

2009/11/19 11:05 Written by Narinari.com編集部

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風や雨などを遮るとともに、外の視界をはっきりさせ、ドライバーの安全を守る自動車のフロントガラス。非常に高度な技術で製造されているため、ほかのモノで代用できる部分ではないのだが、このたび中国で、破損したフロントガラスを段ボールで代用し、そのまま数百キロも走行していたトラックが発見された。

中国新聞網によると、このトラックが発見されたのは11月18日午前10時、河南省の高速道路上でのこと。河南省の交通警察が京港澳高速をパトロールしていると、前方で1台の山東省ナンバーのトラックがノロノロ運転をしていることに気が付いた。寒風が吹きすさぶ寒い日であるにも関わらず、ドライバーは運転席から長時間顔を出しており、不可解に思った警察はトラックに接近。すると驚いたことに、そのトラックにはフロントガラスがなく、代わりに茶色の段ボールを敷き詰めた状態だったため、その場で緊急停車を求めた。

警察の取調べに対し、トラックを運転していた李さんは、道すがら交通事故に巻き込まれ、フロントガラスが粉々に砕けてしまった旨を説明。数日前に湖北省の武漢で積み込んだ荷物を、どうしても期日内に配送先に届けなければならず、仕方なく取った措置だったという。李さんは段ボールで視界が遮られたままの状態で、すでに数百キロも走行していた。そして、長時間にわたって寒風にさらされていたせいか、李さんの顔は紫色になっていたそうだ。

ちなみに、警察が試しにトラックの運転座席に座ってみたところ、やはり前方は何も見えず。結局、李さんは警察の先導によってサービスエリアまで連れていかれ、フロントガラスを修理するまで出発は認められなかったという。

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