西武に復帰決定の工藤公康投手、チームを離れた16年間を振り返る。

2009/11/15 05:45 Written by Narinari.com編集部

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9月に横浜から戦力外通告を受け、47歳を迎える来季も現役続行の意思を表明していた工藤公康投手が、11月14日、16年ぶりに古巣の西武に復帰することが決定した。渡辺久信監督も28年間の現役生活で積み重ねてきた経験に大きな期待を寄せているほか、再び西武のユニホーム姿が見られることを多くのファンが楽しみにしている。そうした中、工藤投手は公式ブログの15日付けエントリーで、ファンに西武復帰を報告。西武を飛び出してから歩んできた16年間を振り返っている。

エントリー「西武にお世話になります。」では、まず、「きょう正式に西武ライオンズ球団にお世話になることを伝えました」と西武への復帰を報告。「晴れて西武ライオンズの一員として出発できることを感謝して、これから一日一日を大事にし、頑張っていきたいと思っています」と、来季に向けて抱負をつづっている。

そして1994年オフにFA権を行使してダイエー(現ソフトバンク)に移籍して以降、巨人、横浜と渡り歩いた16年間についても言及。「16年の歳月をかけて野球の勉強をしてきました」「驚きの連続でもあった西武以外のチーム!」と、プロ入りから13年間在籍した西武とは大きく異なる環境の各チームでは“勉強”になることが多かったそうだ。

かつて“西武黄金期”を左腕エースとして支えていた工藤投手は、ほかのチームに移籍したことで「なぜ西武ライオンズが強かったのか」を改めて知ることになり、また、強いチームにするために「西武のような練習や、モチベーションを高く持っていかなくては勝てるチームにはできない! とあのころはがむしゃらに怒った」という。そして「あのころは頭に血が上るころにはすでに怒っていましたし、手を出したこともありました!」と、血気盛んだった頃のエピソードも明かしている。

エントリーの最後は「また西武に戻ることができて西武の関係者のみなさんや、監督、編成の方に感謝しなくてはいけないと思います」と謝意を述べ、「自分の出来うる限りの努力と、誰にも負けないくらいの気持ちを持って、西武のために頑張ります」と来季への決意で締めくくった。

工藤投手は1981年のドラフト6位で西武に入団。広岡達朗監督、森祇晶監督のもと、渡辺久信投手(現西武監督)、郭泰源投手、石井丈裕投手らとともに“西武黄金期”を支えた。1994年オフにFA権を行使してダイエーに移籍した後も先発の柱として活躍し、1999年には日本一に貢献。同年オフに再びFA権を行使して巨人に移籍、在籍7シーズンで3度の二けた勝利を挙げている。その後、2007年に巨人がFAで獲得した門倉健投手の人的補償として横浜に移籍。今季はシーズン途中から中継ぎに転向し、46試合に登板、2勝3敗、防御率6.51の成績を残している。実働28年間の通算成績は224勝140敗、防御率3.44、2,852奪三振。

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