野菜を見ると怖くなる女性、恐怖症を克服して「野菜の味を知りたい」。

2009/11/11 18:41 Written by Narinari.com編集部

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苦手な食べ物がある人は多いが、大抵は「味がダメ」「見た目や食感が嫌い」「過去にイヤな想い出が……」と、「なぜ食べられないのか」に対するそれなりの答えがある。しかし、英国のある女性が野菜を食べられない理由は、いわゆる「好き嫌い」の問題以前に、「野菜恐怖症」なる心の病のため。小さな頃からハッキリとした原因がわからないままこの病に悩まされ、22歳となった現在もほとんど野菜を食べることができないという。

英紙デイリー・メールによると、ヴィッキー・ラリューさんは、幼い頃から野菜が苦手だと感じてきた。緑の野菜が食事に出ると食べたがらず不機嫌になるラリューさんだったが、はじめは両親も理由がわからず、無理に食べさせようとしていたそうだ。しかし、あまりの嫌がり方に単なる好き嫌いではないと感じたのか、両親がラリューさんを病院に連れていくと、医者からは「野菜恐怖症」との診断が下された。

ラリューさんは普段、肉やシリアルを食べ、野菜でもジャガイモは口にするそうだが、特に「緑、赤、紫や黄色の野菜」(英紙メトロより)に恐さを感じるという。それらの野菜が目に入ると、「どこであろうが、パニックになって汗をかき始め、心拍数が急激に上がる」(デイリー・メール紙より)状態に。実際、デイリー・メール紙がラリューさんの顔の周りに野菜を置いて写真を撮ったときには、「数秒の撮影に向かうために、心の準備が整うまで1時間かかった」ほど、彼女が持つ野菜への恐怖心は大きい。

スーパーでの買い物も「だいたい入口のそばに野菜を置いてあるから、ちょっとした試練」(デイリー・メール紙より)と話すラリューさん。「本当に野菜が恐い。スプラウトやブロッコリーの味が嫌いとかではなくて、見るだけで恐くてまったく触れなかったくらい」(同)と、その心の内を語っている。

現在、ラリューさんは“恐怖をコントロールする方法”を勉強中。「私も少し大人になったし、野菜がどんな味なのか知りたい」「野菜たっぷりのサンデーローストをいつか食べたい」と、恐怖症克服へ、前向きに努力しているそうだ。(※サンデーローストは英国の代表的な家庭料理。ローストした肉に、茹でた野菜を添えたもの。)

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