庭で遊んでいた男の子が指輪発見、33年前に失くした女性の手に戻る。

2009/11/10 10:52 Written by Narinari.com編集部

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失くしものを必死に探している時には見つからなかったのに、あとになって探したはずの場所から出てきたり、ほかの人があっさりと見つけ出すこともある。米国に住む3歳の男の子はある日、自宅の庭で土いじりをして遊んでいた。すると、土の中から指輪を発見。近所の住民の話から、それは以前その家に住んでた女性が失くした結婚指輪だと分かり、このたびめでたく女性の手に戻るという一件があった。33年前に失くした指輪との“再会”に、女性は大喜びしている。

米マサチューセッツ州フランクリンに住むライアン・バイマくんは、自宅の広い庭で小さなシャベルを使って遊んでいた。ほどなくして、その様子を見守っていた母親のルナさんのもとにライアンくんが駆け寄ってくると、手には指輪がキラリ。しかし、その指輪はルナさんの物ではなく、「イミテーションの宝石だろう」と、このときは特に気にも留めなかったそうだ。

ところが、この話を聞いた近所の住民がある出来事を思い出した。今から30年以上前、現在ルナさん一家が住む家で、指輪を探していた女性がいたことを。

ライアンくんが見つけたこの指輪、実は33年前にこの家に住んでいたジョーン・マリガンさんがガーデニングの最中に失くした結婚指輪だった。当時、大事な指輪をどうしても見つけたかったマリガンさんは、「見つけたら20ドルあげる」(米放送局NBC系列WHDHより)と近所の子どもたちに声をかけ、一緒に捜索。しかし、捜索の甲斐無く指輪は発見されず、マリガンさんも「もう2度と目にすることはないだろう」と諦めたそうだ。そして、その数年後に、夫婦はこの家を離れてしまう。

子どもたちとはいえ、複数人で探しても見つからなかった指輪が30年以上経った今になって見つかったのは、ライアンくんの土遊びだけでなく、もう1つの要因があった。ライアンくんが遊んでいた土の山は、庭の整備のためにトラック8〜10台分の土を掘り返したもの。そこに紛れ込んでいた指輪をライアンくんが偶然発見したというわけだ。

近所の住民に連絡先を聞いたルナさんは、すぐにマリガンさんに電話。マリガンさんは「本当に驚いた。本当に素晴らしいわ」と大喜びし、発見したライアンくんにお礼として50ドルを渡したという。

現在73歳のマリガンさんは、結婚50周年のタイミングで結婚指輪が発見されたことに「最高の時に見つかった」(WHDHより)と本当に嬉しそう。当時、必死に探しても見つからなかったのは、長い結婚生活の節目に用意されたサプライズのための、運命のいたずらだったのかもしれない。

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