ノキアが約2,700円の格安端末を発表、新興国のユーザー開拓目指す。

2009/11/08 10:29 Written by コ○助

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フィンランドの世界的ケータイ端末メーカーであるノキア。そのノキアが昨年11月、新興国を対象に格安の端末を発表したことはご存知だろうか。発表された7端末の内、最も安い端末の価格は25ユーロ(約3,300円)と破格で、高機能・多機能化で価格上昇が続くケータイ端末市場に一石を投じる端末として話題を呼んだ。あれから1年、ノキアはさらに価格を抑えた端末を市場に投入しようとしている。

このたび、ノキアが発表したのは「Nokia 1280」。初期のノキア端末のように、モノクロ液晶と大きめなキーパッドという構成のとてもシンプルな端末で、ノキアが今年8月に発表した「ケータイ端末でPCのようなユーザー体験を実現した」と謳う最新端末「N900」とは、まさに“対極”に位置するモデルとなっている。

それほどシンプルな端末にも関わらず、注目を集めているのはその価格だ。「N900」が500ユーロ(約6万6700円)なのに対し、「Nokia 1280」はわずか20ユーロ(約2,700円)。世界には高価な高機能・多機能端末を必要とせず、シンプルな機能を求める国もまだまだ多く、そうした国の人々に向けて投入されるのが安価な低機能・少機能端末の「Nokia 1280」というわけだ。具体的にはアジア・アフリカ地域の農村部、僻地などのユーザーをターゲットにしている。

ちなみに、待受時間は22日間、連続通話時間は8.5時間と、通話をする上では強力なスペックを実現。また、5ユーザーが別々の電話帳を利用できるなど、グループで1つの端末を共有して、購入時にかかるコストを減らすという使い方もイメージしている。

ノキアは現在、新興国を対象に農業・教育、エンターテインメント関連の話題を提供するサービス「Nokia Life Tools」を提供中。「Nokia 1280」にも「Nokia Life Tools」はプリインストールされており、僻地においてのケータイ端末普及率のさらなる上昇、学校に通えない人々の教育レベルの向上など、「Nokia 1280」には大きな期待が寄せられている。

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