テレビドラマの影響を受けて自ら手術を敢行、失敗して病院に運ばれる。

2009/11/05 14:53 Written by Narinari.com編集部

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テレビドラマや映画などを観て、何らかの影響を受ける人は少なくない。尊敬している監督の作品や大好きな俳優が出演している作品ならなおさらだろう。とは言え、時にその影響がほかの人から見れば不可解なカタチで現れることもある。今回中国の揚子晩報などで報じられたニュースは、テレビドラマに影響され、自ら手術をしてしまった男性の話だ。

50代の男性、呉さんは1年前に転倒事故を起こし、左足脛骨を骨折してしまった。呉さんは手術で足に鋼板を入れられたのだが、今年9月、医者からすでに脛骨は良くなっていると告げられ、鋼板を取り除く手術を受けることを勧められる。しかしそのとき、呉さんは医者の勧めにハッキリとは返答をしなかったそうだ。

それにはふたつの理由があった。ひとつは金銭面の問題。そして、もうひとつはテレビドラマの影響だ。少し前、呉さんはテレビドラマで傷を負った主人公が自ら手術をして生還したシーンを見ていた。その主人公に強く感化された呉さんは「自分でもできる」と思い込んでしまったのだという。

そして呉さんは、家族が家にいないスキを見計らい手術を決行した。手術用に包丁とドライバーを用意し、まず包丁をアルコールで消毒。包丁を足に当て、傷口を開いていった。しかし、包丁の刃が鋭利ではなかったらしく、手術は難航。また、麻酔をかけていなかったため、痛みは相当のものだったそうだ。

かなりの時間を要して何とか傷口を開くことができた呉さん。今度は問題の鋼板を取り除かなければならない。呉さんは歯を食いしばり、鋼板のネジにドライバーの先を当てて取り除こうとしたが、これまた難航。悪戦苦闘の末、呉さんは「手術が失敗した」と理解するに至った。しかし、もはや後戻りもできない。傷口を縫うこともできない呉さんの足からは、とめどなく血が流れていたという。

しばらくして血だらけになった呉さんを、帰宅した家族が発見。すぐに呉さんは病院に運ばれ、緊急手術を受けることになった。1時間かけて呉さんの足からは鋼板が取り除かれたものの、傷の悪化とともに感染症が見られ、今も病院で治療中とのことだ。

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