「2009年のヒット商品ベスト30」は? 日経TRENDY誌が今年を総括。

2009/11/02 19:02 Written by Narinari.com編集部

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11月に入り、今年も残すところあと2か月。年末に向けて2009年を総括する話題が増えていく時期に差し掛かったが、雑誌「日経TRENDY」(日経BP社)は、毎年12月号の誌上に掲載している「年間ヒット商品ベスト30」を、11月4日の発売日に先駆けて発表した。今年のヒット商品1位には「プリウス&インサイト」のハイブリッド車が選ばれている。

「年間ヒット商品ベスト30」は、「売れ行き」「新規性」「市場創出性」「影響力」の4要素からヒットの度合いを評価し、日経トレンディ誌が独自にランク付けを行う企画。1987年の創刊以来、20年以上続く人気企画だ。今年のランキングは以下の通り。

◎「2009年ヒット商品ベスト30」(日経トレンディより)
1位「プリウス&インサイト」
2位「キリン フリー」
3位「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」
4位「抗インフルエンザグッズ」
5位「国宝 阿修羅展」
6位「ドット入り罫線ノート」
7位「ウーノ フォグバー」
8位「ポメラ」
9位「蒸気レスIH」
10位「990円ジーンズ」
(※11位以下は日経トレンディ誌12月号参照)

1位に選ばれたのは、トヨタの「プリウス」とホンダの「インサイト」のハイブリッド車。同誌は「深刻な不況で軽自動車すら前年割れのなか、エコカー減税という追い風に乗り、09年は200万円前後のハイブリッドカー(HV)が市場を席巻した年」と、2009年を象徴するヒット商品だったと、その理由を説明している。

2位の「キリン フリー」は世界初の“アルコール0.00%”を実現したビールテイスト飲料。当初の年間目標の5.5倍にあたる350万ケースに上方修正されるなど、大ヒットを記録した。

3位の「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」は言わずと知れた人気RPG。すでに400万本以上を出荷し、シリーズ初の500万本も見込まれている。4位の「抗インフルエンザグッズ」はマスクや消毒液、イオン発生機など。マスクの市場規模は昨年比6倍、消毒液の受注量は30倍に上ったという。

5位の「国宝 阿修羅展」は延べ165万人を動員し、東京国立博物館では史上3位の入館者数を記録。6位の「ドット入り罫線ノート」は“東大生のお墨付き”が売り上げを後押し、半年で100万冊を売り上げた。

7位の「ウーノ フォグバー」は、発売3週間で計画比約2倍の230万本を出荷。8位のメモに特化したデジタルギア「ポメラ」は発売直後から品薄となり、初年度目標を3倍以上の10万台に上方修正するヒットとなっている。

9位の「蒸気レスIH」は“置き場所”を訴求した炊飯器で、高価格帯の販売台数首位を独占した。10位の「990円ジーンズ」はユニクロ系の「g.u. (ジーユー)」が火を付け、他社も相次ぎ追随。西友は850円、ドン・キホーテは690円と、格安ジーンズが次々登場し、旧来のジーンズメーカーにも影響を及ぼし始めている。

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