「太っている人専用」のナイトクラブ、米国でジワジワと人気広がる。

2009/10/29 14:22 Written by Narinari.com編集部

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米国の差別問題と聞くと、歴史的背景から、人種の差別を思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど、人種差別のほかにも、さまざまな差別は存在しています。そのひとつが体型に対する差別。太っている人に対して、「彼らは健康的な体型の人々と比べて、自己管理が劣っており、仕事面や学業面でもパフォーマンスが低い」という偏見が、根強く存在するのです。成人の3人に1人が肥満という米国で、この偏見に悩み、苦しんでいる人は少なくありません。

しかも、肥満であることは社交面にも影響します。周囲からの冷たい視線を感じて、なんとなく外出するのが辛い。特に「魅力的」であることがステータスとなるバーやナイトクラブといった場所には行きづらいといった声もあります。でも、そんな経験をせずに夜遊びがしたいと願うのも、当たり前の気持ち。そうした声を受け、米国では最近、太っている人専用のナイトクラブが人気を呼び始めています。

例えば、カルフォルニア州のロングビーチにある「クラブ・バウンス」は、そんなナイトクラブのひとつ。インターネットで知り合った“プラスサイズ”の人々が、ダンス・パーティなどのイベントを次々と企画していたことに注目したオーナーが、マーケットを見越して、5年前に開店しました。

その当時はパイオニア的な存在でしたが、最近では同州のほかの都市にも、同様のナイトクラブが増えてきたそう。この動き、米国中に飛び火していくかもしれませんね。

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