実在の英教会を完全再現した大阪のホテル、完璧な出来栄えに本家も仰天。

2009/10/27 16:49 Written by Narinari.com編集部

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大切な人生の節目である結婚式が素敵な想い出になるように、さまざまな趣向を凝らす式場やホテルは数多いが、大阪には、実在する英国の教会を忠実に再現した、美しいチャペルを持つホテルがある。その“完璧”な再現率は本家の牧師も仰天するほどで、英メディアも大きな関心を寄せているようだ。

話題のチャペルは、「ホテルモントレ グラスミア大阪」(大阪市浪速区)の建物内にある施設。「モントレ グラスミア大阪」は近畿や東京を中心に全国展開しているホテルモントレグループが、今年7月27日にオープンした新しいホテルで、JRや地下鉄、阪神、近鉄などが乗り入れる難波(なんば)駅そばという好立地と利便性の高さもウリとなっている。このホテルの特徴は、英国文化と風土をコンセプトに空間を演出した「上品で落ち着いた雰囲気」なのだが、その目玉のひとつとなっているのが実在の教会を再現したチャペルだ。

ホテルの22階部分に建設されたチャペルは、フロア中央部分に用意された空間を利用して、建物をそのまま再現。ホームページの説明によると、英ヘルフォードシア市ブロックハンプトンにあるオールセインツ教会をモデルにしたものだという。実際に同ホテルのチャペルを利用する人の中でも、本物のオールセインツ教会を知らない人は多いと思われるが、その出来映えは英メディアが「正確なレプリカ」と伝えるほど、かなり忠実なものだ。

オールセインツ教会のレプリカが日本で作られたのは、「日本の開発者グループがヘレフォードシアを旅行していて、偶然教会に出くわした」(英放送局BBCより)ことがきっかけ。同教会のプライディー牧師は、このグループから日本で西洋式の結婚式が人気になっていることを聞いた上で、その後正式に「レプリカを作りたい」との申し出を受けたという。

これに対し、プライディー牧師は英国国教会の協議会に諮った上で、建設を許可すると返答。許可が下りたことを受けて、開発グループはコンピュータを使ってレーザー測定などを行い、教会の細部まで綿密に調査を行った。

その結果、「モントレ グラスミア大阪」に建設されたレプリカの教会は、実物の4分の3スケールながら、中身は本物とそっくりそのままに。仕上がりについて、プライディー牧師は「レプリカは素晴らしく、細部へのこだわりは驚くほど」(英紙デイリー・メールより)とコメントしている。ちょっとした“不備”や石細工の印、ステンドグラス、縮小されたウェディングベルまでも同じ作りというこだわりようだ。

ホテルのホームページで予約状況を見てみると、大安などの人気日はかなり先まで予約が入っているなど、オープンからわずか3か月にして、すでに人気の式場となっているようだ。ちなみに、ほかのホテルモントレでも、ヨーロッパの教会をモチーフにしたチャペルが用意されており、いろいろと比較してみるのも楽しいかもしれない。

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