今年8月、NHK総合テレビの音楽番組「MUSIC JAPAN」の枠で放送された、アニメソングの特集番組「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP」をご存知だろうか。テレビの地上波ではアニソンに特化した番組はそう多くないこと、そして、同番組を放送したのがNHKだったことなどから、放送当時、一部で大きな反響を呼んだ番組だ。

この「新世紀アニソンSP」、NHKはすでに第2弾を2010年1月に放送すると発表している。出演者は、影山ヒロノブらアニソン界の重鎮たちが集まるユニット「JAM Project」や、大人気アニメ「マクロスF」の歌姫を務めた中島愛にMay'n（歌のみ）、人気声優の堀江由衣や水樹奈々と、アニメ＆声優ファン垂涎の面々。さらに10月22日には追加キャストとして、劇場版アニメ「空の境界」の主題歌を歌うKalafinaと、「初音ミクオーケストラ」の出演が発表された。特に「初音ミクオーケストラ」の参戦は、追加キャストの発表以降、多くのファンが関心を寄せている。

初音ミクは、2007年にクリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成・DTMソフトウェア。発売当初からニコニコ動画をはじめ、ネットで一大ムーブメントとなったのは記憶に新しいところだが、今夏もさいたまスーパーアリーナで行われた「Animelo Summer Live 2009 - RE:BRIDGE -」に、大画面のスクリーンを通して“出演”するなど、その活動の領域を広げ続けている。このライブでは、実在の人物ではない初音ミクが「舞台に立つ」といった演出が話題を呼び、さまざまなメディアでも取り上げられた。

今回、「新世紀アニソンSP」への“出演”が決まった「初音ミクオーケストラ」は、往年のテクノポップバンド「イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）」を、ソフトウェアである初音ミクがカバーした楽曲のこと。主にニコニコ動画で盛り上がりを見せたあと、8月にはYMOのヒット曲「君に、胸キュン。」や「ライディーン 」なども含む、HMOとかの中の人。（PAw Lab.）（※アーティスト名）によるアルバムCDも発売されている。

「MUSIC JAPAN 新世紀アニソンSP.2」は、来年1月10日に放送予定。NHKで初音ミクは、どのような演出での“出演”となるのか、注目しておきたいところだ。