世界を驚かせた「気球少年」がゲームに、公開から5分で一気に広がる。

2009/10/22 15:05 Written by Narinari.com編集部

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10月15日、米コロラド州の家族が「子どもが気球に乗ったまま飛ばされた」と警察に通報した事件が、世界から注目を集めた。消防や軍が出動し、米放送局も生中継で気球の様子を伝えるなど大騒ぎになったが、子どもは自宅の屋根裏で発見。その後、警察が「両親による自作自演」と発表し、現在は立件に向けて捜査が進められている。そんな事件発生の直後から、インターネット上には気球騒動を題材にしたゲームが登場。米メディアも注目しているようだ。

このゲームの名はズバリ「Balloon Boy」で、ゲームのタイトルでドメインまで取得されている(//www.balloonboygame.com/)。キーボードの矢印キーやマウスを操作しながら、銀色の気球にぶら下がった少年を操り、鳥(レベル1)、ヘリコプター(レベル2)、UFO(レベル3)などを撃ち落としていくシューティングゲームだ。最高レベルのレベル4に達すると「屋根裏がステージになり、秘密のエンディングが約束される」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)そう。また、ゲームはほかのサイトやブログでも自由に遊べるようにタグが公開され、仲間とスコアを競い合うこと可能だ。

ゲームを開発したのは、サンフランシスコでオンラインゲームを運営する「Heyzap.com」のジュード・ゴミラさんとジェームズ・スミスさん。米紙ニューヨーク・デイリーニュースのインタビューに、ゴミラさんは「先週テレビで事件を見て、ゲームにしようと決めたんだ」と“ゲーム化”の動機を明かしている。また、開発は集中して6時間で終わらせたそうで、ゴミラさんは「夜を徹して、狂ったように働いたよ」(米放送局NBC系列KUSA-TVより)と話している。

ゲームが完成し、数人の友人に「Twitter」でアドレスを知らせると、5分後には世界中に広がったそう。「無料でゲームをすべて楽しめるし、あなたのサイトに埋め込むこともできる」と、ニューヨーク・デイリーニュース紙でしっかり宣伝も行い、今回のゲームは会社の名前を広めるのに、うまく利用できているようだ。

米国では、ゲームのほかにも「Ballon Boy」Tシャツやネクタイ、キーリングなども売り出されており、事件がらみの製品が続々と登場している。これらの便乗ゲームや製品の善し悪しは別として、米国でホットな話題になっていることは間違いない。

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