ソニーが「360度立体ディスプレイ」を開発、どの方向からでも立体映像。

2009/10/19 20:42 Written by Narinari.com編集部

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一般的なディスプレイは正面、もしくは少し横から、映し出されている映像や画面の情報を見ることができるが、背面から見ることはできない。その形状を考えれば当たり前の話だが、ソニーは360度、どの方向から見てもディズプレイに映し出された情報を見られる「360度立体ディスプレイ」を開発した。10月22日から開催の「デジタルコンテンツEXPO2009」に試作品を出展する。

「360度立体ディスプレイ」はその名の通り、360度どの方向から見ても映像が見られる円筒形のディスプレイ。特別なメガネをかけることなく、立体映像の視聴ができるほか、複数の人が同時にディスプレイの情報を見ることができる。今回、出展されるディスプレイは卓上での使用もOKな小型サイズ(直径13センチ、高さ27センチ)を実現した。

解像度が横96×縦128ピクセルと、現時点の表示能力では利用用途はかなり限られたものとなるが、表示色数は24ビットフルカラー(1,677万色)と十分な能力を持っている。

用途はイベント展示や芸術鑑賞、立体図鑑、家庭向けの立体フォトフレーム、立体テレビ電話、医療立体画像の可視化、仮想ペットなどを想定しているという。そう遠くない将来、この技術がどのような製品に活かされ、世に送り出されるのか、楽しみなところだ。

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