TBSの番組に海外から批判の声、「狙撃ドッキリ」はやり過ぎだった?

2009/10/17 13:58 Written by ナリナリ編集部

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お互いの生活習慣や文化の違いから、日本人が不思議に感じないようなことでも、海外の人々の目には奇異に映ることがある。そうした話はしばしば聞かれ、ネットでもよく話題に上るテーマだが、いま、海外のネットで日本のあるテレビ番組に批判の声が上がっているのをご存知だろうか。

批判を受けているのは、10月1日に放送されたTBS系のバラエティ特番「爆笑問題のドッキリパニックフェイス王4」。同番組は「調子にのっている芸能人たちを続々と罠にハメちゃいます!」とのコンセプトで、人気お笑い芸人やタレントにドッキリを仕掛け、驚く顔を楽しむというものだ。当然、日本でしか放送されなかった番組なのだが、一部のコーナーがYouTubeに投稿され、批判を受けることになってしまった。

そのコーナーは、同番組で以前から人気のある企画「いきなりジャックバウアー」の第3弾。海外ドラマ「24」をヒントに、オレオレ詐欺の元実行犯への取材中に、狙撃事件に巻き込まれるという設定のドッキリだ。今回はザブングルの加藤歩、品川庄司の庄司智春、キングオブコメディの今野浩喜がターゲットになった。

同番組の動画はYouTubeでいくつか確認することができるが、海外のブログやメディアが取り上げているのは、ザブングル加藤が出演するシーンを切り取った「Terrifying Sniper Prank on Japanese TV」と名付けられた動画だ。この中でザブングル加藤は、事務所らしき場所で3人の人物に取材を行っていたところ、突然、窓の外から3人が狙撃されパニックに陥り、銃声が響く中で必死に逃げ惑う。その様子を見て、ワイプ(画面の隅に出ている小さな窓)にはスタジオで大笑いしているゲストの姿が映っているという内容だ。

この動画を海外のあるブログが「出演者をひどい状況に置いて、事実だと思っている犠牲者のうろたえる表情を捉える番組」と紹介するとともに、「この番組プロデューサーは捕まって、罰金に科されるべき」と糾弾。すると、同ブログには「信じられない」「どんなSな人が、こんなことを思いつくんだ」と、批判的なコメントが寄せられた。ただ、中には「日本のテレビをあまり見てないだろうが、これは大したことない。ダウンタウンの罰ゲーム番組もチェックしてみてください」と、日本人、もしくは日本通な人のコメントも見られる。

これだけなら「海外のブログで話題になった」程度の話なのだが、その盛り上がりに目をつけた英紙デイリー・テレグラフもこの話題を報道。米国の類似番組「Scare Tactics」(殺人犯からの攻撃、UFOによる誘拐といったドッキリを仕掛ける番組)に触れながら、動画の内容を説明している。

また、豪テレビ局ナイン・ネットワークのネット版でも取り上げられ、同局は「オンライン視聴者に衝撃を与えた」「10月13日の投稿以来、10万回以上再生されている」と報道。動画に寄せられたコメント内容にも触れ、「多くの視聴者が凝った仕掛けを称賛する一方、多くの人が極端な番組内容に驚き、憤慨している」とも伝えている。

こうした報道もあってか、該当する動画はすでに55万回以上再生され、コメント数も1,400件を突破(10月17日13時半現在)。そのコメントはほぼすべてが英語で書き込まれ、「これは違法だ」「全く笑えない」とする否定的な意見、「日本人は変わってるな」「日本のテレビは面白い」とする肯定的な意見、双方が相次いで寄せられている。

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