車で水たまりに突進して子どもビショ濡れ、動画公開で警察が聴取。

2009/10/16 16:31 Written by Narinari.com編集部

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水たまりを走り抜けた車に水しぶきをかけられ、服がビショ濡れになってしまった――。そんな経験を持つ人もいるのではないだろうか。車の運転手が水たまりに気付かない場合は仕方がないところだが、それがもし故意に行われた行為だったとしたら、腹立たしいことこの上ない話だ。英国のあるカップルは雨の中で車を運転中に、水たまりに勢い良く突進。歩道のバス停にいた子どもたちに大量の水がかかる様子をわざわざ動画で撮影し、YouTubeに公開した。当然のように動画は批判を受け、実際に苦情が寄せられた警察は捜査を開始。運転手には罰金が科せられる可能性があるという。

もともとの問題の動画はすでに削除されているが、コピーされた動画は「Happy Splashing Woman Soaks Kids at Bus Stop Happy Splashing Police Charge Woman in Plymouth」などのタイトルで現在も公開されている。雨の中、車内から外の様子を撮影した30秒ほどのこの動画は、男性が「さあ、子どもたちをビショ濡れにしに行くぞ」と話すところからスタート。そのまま車は速度を上げ、目標のバス停が近付くと、クラクションを鳴らしながら脇の水たまりに勢いよく突入する。バス停の横には数人の子どもが見え、彼らの身長よりはるかに高くあがった水しぶきが降りかかると、男性は「イェー!」と絶叫し、女性も大笑いしているというものだ。

YouTubeにこの動画が投稿されると、住民から3件の苦情が警察に寄せられたという。というのも、英国では「不注意や思いやりのない運転」は、道路交通法違反として問われるため。英紙デイリー・メールは過去の似たような事例を紹介しているが、2005年には、時速約15キロ程度のスピードで偶然水たまりに入り、歩道にいた人のズボンを濡らしたドライバーが150ポンド(約2万2,000円)の罰金を科されたことがあるそうだ。

ほかにも運転試験中に水たまりに入り、バス停の女性を濡らしたドライバーが不合格になったことも。その際、不合格となったドライバーは試験官から、「歩行者へ充分配慮するよう法で決められている」と指摘されたという。

たとえ意図した行為でなくてもこれだけ厳しい英国で、ましてや水をかけた側が動画を公開したとなれば、警察に苦情の1つや2つ寄せられるのは当然のことかもしれない。こうした批判や苦情は投稿者の耳にも入り、自ら警察に連絡。現在は事情聴取を受けているという。

警察に現れたのは29歳の女性。運転していたのは彼女で、撮影は28歳の恋人が行っていた。警察は女性を起訴するか検討しており、デイリー・テレグラフ紙によると「最高2,500ポンド(約37万円)の罰金」が科せられる可能性がある模様だ。

なお、女性はこうした行為に及んだ理由について、「子どもたちが『水をかけて』と言ったから」「子どもたちは楽しんでいた」(英紙デイリー・メールより)と説明しているという。真相は現時点では不明だが、少なくとも動画に記録された2人のはしゃぎ方を見る限り、本人らが楽しんでいたことは間違いなさそうだ。

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