109万個の冷凍フルーツパイを競売サイトへ、大量の商品は誰の手に。

2009/10/15 12:21 Written by Narinari.com編集部

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店では見かけられない掘り出し物も多数存在するオークションサイト。それだけに、一風変わった出品物が話題となることも多いが、英国のある会社は、大手スーパーマーケットチェーンが注文をキャンセルした109万個もの冷凍フルーツパイをオークションサイト「eBay」に出品中だ。入札は99ペンス(約140円)の値段から始まり、10月21日の締め切りまでに、どれだけの値段をつけるのか注目されている。

出品をしたのは英エセックス州にあるPressplay社。この会社について、英紙デイリー・メールは「不必要な商品や余剰品の販売に特化している」と伝えており、在庫処分を専門とする企業のようだ。その販売ルートの1つとして、Pressplay社は「eBay」を以前から積極的に活用しており、「オークションには常時4,000点もの商品を出している」という。 

いわばオークションサイトを使い慣れている会社が「イケる」と判断して出品したのが、今回の109万個の冷凍フルーツパイだ。この大量のパイは、英大手スーパーマーケットチェーンのAsda社が注文していた商品だったが、残念ながらキャンセルされてしまい、パイは行きどころを失ってしまったそう。Pressplay社の担当者は「今回の商品は、我々が販売してきた中で最もおかしくて、最も大量」(デイリー・メール紙より)とコメントしている。その量は、「1個70グラムのパイを積み重ねれば、9万フィート(約27.5キロ)もの高さになる」「4人家族が毎日1枚ずつ食べても、746年かかる」ほどだ。

現在、冷凍パイは会社の倉庫に箱詰めで保管されており、その数はなんと1万3,000箱。「eBay」の出品ページ上には、商品に興味があるという喫茶店経営者が「週2、3箱くらいで良いのだけど、その量だけ買えないか」という質問を寄せるも、「申し訳ない、残念ですが一括で全部買ってください」と、あくまでも一括売却を条件とする回答が掲載されている。果たしてそれほど大量の品物を購入する人が現れるのか、楽しみなところだ。社員のほとんどが「人々を笑わせる商品」と考えているそうで、担当者は「入札が盛り上がってほしい」と期待を寄せている。

注目の入札状況だが、99ペンスから始まった取引は順調に値を上げている様子。開始1日目の状況を伝えた米通信社UPIの記事では「10月13日現在、47名が入札し680ドル(約6万円)に達した」と伝えている。その後も参加する入札者は増え、金額も大幅に上昇。3,000ポンド(約43万円)、5,000ポンド(約71万円)とどんどん値は膨らみ、日本時間15日午前0時の段階では161人の入札があり、金額はなんと12万4,500ポンド(約1780万円)となっている。落札者は品物を輸送し、保存場所も確保しなければならないというが、本当に落札者が現れお金を払うのかは見もの。どんな人が落札するのか、今後の続報に期待したい。

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