阪神が10月10日、去就が注目されていた今岡誠内野手について、来季の契約を結ばないことを発表した。ドラフト1位で入団し、かつては“天才打者”とも言われた今岡選手だが、13年間所属した阪神に別れを告げることになる。
近年、不振を極めた今岡選手の去就を巡っては、これまでもたびたび引退報道が出ていた。2007年7月に岡田監督(当時)から2軍落ちを言い渡された際には、自身の公式サイトに「突然“登録抹消”を言い渡されました。いろいろな意味で心底衝撃を受けました」「新聞には無言での帰阪と出ていました。話さないのではなく、本当にショックで言葉を失ってしまいました」「ファーム落ちという状況にあるのは、自分の責任。誤解を恐れずに今の心境を表現すると、“進退”という言葉が頭に浮かんでいる」とつづったことで、「引退も視野」と報じられている。
しかし、このときは気持ちを持ち直して再スタート。1軍復帰と活躍を目指していたが、その後も思うような結果を出すことができず、今年9月には複数のスポーツ紙が「現役引退」「戦力外」と報道。一部の記事では具体的な引退セレモニーの予定まで言及されており、ファンの間に動揺が広がったものの、今岡選手の妻で、ネイリストやモデルとして活躍する今岡梨恵さんが公式ブログで「主人の事についての報道、一切事実無根です」とキッパリと否定していた。
今岡選手は1996年のドラフト1位で阪神に入団し、2003年には1番打者として首位打者(打率.340)、2005年には5番打者として打点王(147打点)のタイトルを獲得。今季は23試合に出場し、打率.133、2打点、0本塁打。昨年までの通算成績は1247試合、打率.281(1,267安打)、585打点、122本塁打。