新婚旅行は4年間の船旅、2万キロの航海中に誕生した子供も2歳に成長。

2009/10/05 10:56 Written by Narinari.com編集部

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結婚した夫婦が2人の思い出を作りに行くのが新婚旅行。最近では共働きのカップルも多く、ゆったり過ごすだけの時間を作るのはなかなか難しいかもしれない。仕事が落ち着くまで先延ばしという人、行けたとしても短期しか時間が取れないという人もいると思うが、英国には2005年に結婚後、全長15メートルの船に乗って、4年間も海の上での新婚旅行を楽しんでいた夫婦がいる。大西洋上2万キロ以上の航海を経て、このたび、無事に英南西部のデボンへ帰港。旅行中に妊娠した赤ちゃんも2歳に成長し、これから初めての陸上生活が待っている。

デイヴ・マッケイブさんとヘーゼルさん夫婦は、2005年5月に結婚した直後、50フィート(約15メートル)の船に乗って海上での新婚旅行に出発した。出港間もなく欧州やアフリカ大陸北部の沿岸沿いを楽しんだという2人は、大西洋を横断して米国東海岸沿いやカリブ海周辺に移動。2007年、カリブ海上を旅行中にはヘーゼルさんが妊娠し、結婚式から2年後に“ハネムーンベイビー”を授かった。ここでヘーゼルさんは、出産のためセントマーチン島に立ち寄って飛行機で英国へ一時帰国し、出産後は誕生したケイティちゃんを連れて再び船に戻る。

大海原の中、小さな船で4年も過ごしただけあって、普通の新婚旅行では決して味わえないさまざまな体験にも遭遇したようだ。嵐やハリケーンも小さな船の上では陸上より大変。北アフリカ沖での嵐では、船が大きなダメージを受ける損害もあったそうだが、そのほかのピンチはうまく切り抜けてきたという。しかし、そんな苦労だけではなく、海ならではの素晴らしい光景も数々目撃できたようだ。

大西洋を横断中のある日のこと、マッケイヴ夫妻の船の周りをイルカが取り囲んだのが、素晴らしい思い出の1つだという。デイヴさんは「ある夜、30頭くらいのイルカの集団が突然現れて、彼らは魚雷のように水面を泳いでいたよ」(英紙デイリー・メールより)と、そのときの様子を語っている。イルカは数日間船の近くを泳いでいたと話し、「素晴らしい気分にさせてくれたよ」と、まさに船旅ならではの感激に喜びを隠せない。

一方、ヘーゼルさんにとって旅の1番の思い出は、やはり子どもの誕生のようだ。英紙デイリー・テレグラフに対し、「ケイティは本当に活発な女の子。船の上で彼女ができて素晴らしかったわ」と語っている。かくして、1万4,000マイル(約2万2,400km)の長旅を終えたマッケイブ一家。デイヴさんは「とことん旅行を楽しめた。旧友にも会えるし、家に戻ってこられて嬉しいよ」と話し、これからは新たな仕事に打ち込むという。「移動し続けるのはそんなにお金はかからないけれど、とどまった時にはお金がかかるんだ」というデイヴさん、今後の出費に備え、しばらくはボート建築の仕事に精を出すそうだ。

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