「未婚」の状態に49年後気付いた老夫婦、結婚式後の手続き不備で。

2009/09/29 22:06 Written by Narinari.com編集部

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49年前に結婚式を挙げた米ペンシルバニア州のある老夫婦が、最近、年金の受給手続きに訪れた際に、予想だにしなかった事実を知った。49年前の結婚式のあと、必要な手続きに不備があり、実は法的に2人は“結婚をしていない”状態だったことが判明したのだ。

ペンシルバニア州西部、ピッツバーグ近郊のウィルモアで人生を過ごしてきたフランク・スクロウトさんとベティさん夫婦は、1960年10月6日に地元の教会で結婚式を挙げた。その後、子宝にも恵まれ、現在は5人の孫と5人のひ孫に囲まれながら、幸せな結婚生活を送っている。もうすぐ結婚49周年を迎えるが、そこに降って湧いたのが“結婚していない”という事実だった。

なぜ、そのようなことになっていたのだろうか。米ニュースサイトのザ・トリビューン・デモクラットによると、2人が結婚式を挙げた際に、教会の牧師が必要な手続きをしていなかったことが原因。そのまま誰も気が付かずに49年間の月日が流れ、現在まで来てしまったというわけだ。

この衝撃の事実の発覚に戸惑っているのかと思えば、当の本人たちはあっけらかん。「私たちが『結婚してなかった』なんて、知らないわよ」(ザ・トリビューン・デモクラットより)と妻のベティさんが言えば、夫のフランクさんも「構うもんか、我々は結婚してたんだ」と意に介さず、大笑いしている様子の写真も同サイトには掲載されている。自分たちの歴史だけが真実と言わんばかりに、さほど大ごととは捉えていないようだ。

しかし、ザ・トリビューン・デモクラットは、この件に関する専門家の意見も紹介している。弁護士の見解として、どちらかが亡くなった場合に問題が起きる可能性があるため、このままでは良くないと指摘。また、これまで2人が同じ名前を使い、一緒に所得申告をするなど、結婚しているのは明らかでも、問題を片づける必要があるとしている。

「『今のところ、別居をする予定はない』とジョークを言う」(ニューヨーク・タイムズ紙より)とも伝えられる明るい2人。法律上がどうであれ、これまでの49年間は、この陽気さで幸せを築いてきたに違いない。

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