「iPod nano」が初めて発表されたのは2005年9月、今から4年前のこと。以降、現在までに容量アップや液晶の大型化、薄型化、デザイン変更など、毎年さまざまな機能強化が図られてきた。そして今年も、9月9日（現地時間）に米国で行われたイベント「it's only rock and roll」において、アップルは「iPod nano」の新モデルを発表。今度の「iPod nano」は、初めてビデオカメラを内蔵するなど、大きな進化を遂げている。

今回発表された「iPod nano」は、従来の“音楽を聴く”“動画を見る”機能に、“ビデオ撮影をする”機能を加え、その楽しみ方をグッと広げた製品。640×480ピクセル、毎秒最大30フレームの撮影ができるカメラを本体背面の下部に備え、リアルタイムのビジュアルエフェクトを15種類（セピア、白黒、X線、フィルムグレイン、サーモメーター、監視カメラ、サイボーグ、凸、万華鏡、モーションブラー、ミラー、光のトンネル、凹、引き延ばし、渦巻き）用意するなど、初心者でも簡単に動画を楽しむことができる。

新たな機能としてはほかに、FMラジオチューナーを内蔵。ラジオ番組を聴いている途中で中断しても、最大15分前まで巻き戻すことができる「ライブポーズ」機能も備えており、アップルは「ラジオは、聞き流すだけじゃない。これからはポーズして聴く」と、“画期的な新機能”としてこの機能を紹介している。さらに歩数計と「Nike＋」、ボイスメモ機能も搭載されるなど、全体的に大幅な機能強化が図られた。

ラインアップは8GBモデル（14,800円）と16GBモデル（17,800円）で、カラーバリエーションは9色（シルバー、ブラック、パープル、ブルー、グリーン、オレンジ、ピンクの7色に、アップルストア限定のイエロー、レッドの2色）、液晶は2.2インチ（240×376ピクセル）、サイズは高さ90.7ミリ×幅38.7ミリ×奥行き6.2ミリ、重量は36.4グラム、バッテリ駆動時間は音楽再生が最大24時間、ビデオ再生が最大5時間。発売は10日からで、オンラインのアップルストアでは、イベント終了後すぐに販売を開始している。