「西野クン、たすけてー!」カラテカ矢部のピンチをキンコン西野が救う。

2009/09/08 15:40 Written by Narinari.com編集部

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収録の多いテレビのネタ番組とは異なり、お笑い芸人にとって劇場の舞台は“一発勝負”の場。笑いに厳しい観客から、いかに笑いを引き出すかという緊張感を心地よく感じ、舞台を活動の中心に据えている芸人も数多い。しかし、生であるがゆえに起きてしまうハプニングや、緊張感が逆に焦りを生んでしまうこともある。9月7日、京橋花月の舞台に立ったカラテカの矢部太郎は、極度の緊張状態に襲われていた。

この日、カラテカは京橋花月の舞台に立つ予定だったのだが、あろうことか、時間になっても相方の入江慎也が姿を見せない。どうやら出番があることをすっかり忘れてしまっていたそうだ。とはいえ、舞台に穴を開けるわけにはいかないため、矢部太郎は一人で舞台に立つハメに。これが生まれて初めての“一人舞台”デビューだったということからも、その緊張の度合いがうかがえる。

持ち時間は10分、「大変緊張」(公式ブログより)しながら舞台に立った矢部太郎はネタを披露したものの、「そろそろかと思って時計を見たら4分しかたっていなかったです」(同)という大ピンチに陥ってしまう。焦りが頂点に達したであろうそのとき、舞台袖に目をやると、前の出番を終えていたキングコングの西野亮廣の姿が目に入った。そこで発した言葉は「西野クン、たすけてー!」。

西野亮廣はこのときの様子をブログにつづっており、「(矢部さんの)まさかの叫び」「矢部さんの生き様に腹の底から笑わせてもらった」と振り返っている。結果、西野亮廣はこの救援要請を受けて急遽舞台に立ち、危機的な状況は無事に回避。矢部太郎は「本当に今日は西野くんのおかげで助かりました。人は一人では生きて行けないということと西野さんは素晴らしい人だということをしりました」(公式ブログより)と、西野亮廣に深く感謝するとともに、心底ホッとした様子だ。

しかし、ピンチを乗り切ったとはいえ、矢部太郎のダメージはかなり大きかったようで、同じくこの日京橋花月の舞台に出演したオール巨人の目には「カラテカの矢部君が、今日で辞めるのかなぁという神妙な表情」(オール巨人公式ブログより)に映ったという。そして、仕事をすっぽかした入江慎也に代わって楽屋を謝って回る矢部太郎について「兎に角こんな時は、とちった本人よりも相方が、先輩方に謝りに行かなくてはいけないのが辛いんですよ」(同)と、おもんばかる優しさも見せている。

気象予報士の資格を持ち、バラエティ番組などでもマジメな一面を見せる矢部太郎にとっては、奔放な相方の失態によって災難な一日となってしまったが、同時に先輩や芸人仲間の暖かさに触れた一日にもなったようだ。

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