中国国営テレビ放送のアニメにまた盗作疑惑、中国ネットからも痛烈批判。

2009/09/02 15:53 Written by ナリナリ編集部

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今年7月、中国国営テレビ(CCTV)が放映したアニメに「クレヨンしんちゃん」からの盗作疑惑が発覚したことが記憶に新しいが、それから2か月も経たない9月1日、中国アニメに新たな盗作疑惑が浮上した。今回も中国の視聴者が盗作疑惑のある作品、盗作されたと思われる日本の作品の数カットをウェブサイトにアップロードして徹底比較しているが、中国のネットユーザーの結論はそのほとんどが“黒”というもの。前回の盗作疑惑からあまり時間が経っていないこと、放送されたのが同じ中国国営テレビであることがバッシングに拍車をかけているようだ。

盗作を疑われているのは「心霊之窓」と呼ばれるアニメ作品。今年2月、広西チワン族自治区の柳州市委宣伝部と柳州市藍海科技有限公司により制作発表が行われ、7月から全国で放映が始まった。全52話、1話8分半ほどの短い作品で、作品紹介には「中国の青少年向けに制作した作品で、健全な精神を育み、高尚な人生観を学べるアニメ」とある。この作品が、日本の新海誠監督のアニメ「秒速5センチメートル」の盗作ではないか、というのが今回の疑惑だ。

中国ニュースサイト「網易論壇」は、この作品のカットと「秒速5センチメートル」のカットを並べて掲載し、盗作疑惑を細かく比較・検証している。掲載されたのは各8カット。「街並み」や「桜の木」、「学校の教室」のカットなど、それぞれを見比べてみると、確かに構図・色使いがほぼ同じであり、7月に起きた「クレヨンしんちゃん」盗作疑惑同様、「盗作」と弾劾されたとしても言い逃れができない雰囲気だ。

同サイトの記事を読んだ中国のネットユーザーの意見も、そのほとんどが「盗作」と認めるもので、「コピー&ペースト文化でしょ」「恥ずかしすぎる」「またCCTVかよ」など、失望の声は数多い。また、2006年9月1日に実施されたゴールデンタイムの海外産アニメ作品放送禁止条例に触れ、「こういう愚かな行為を繰り返している限り、国産アニメの信頼と質は永遠に上がらない」と痛烈な批判も上がっている。

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