日本人の白目と黒目の平均的な比率は「1:1.5:1」と言われているが、一般的に、黒目の部分がより大きく見えるほうが“かわいい瞳”とされ、アイメイクやコンタクトレンズなどでパッチリとした印象にする女性は多い。しかし、大切なのは白目と黒目のバランス。あまり黒目が大きく見えすぎても、小さく見えすぎてもしっくり来ないものだが、実際のところ、黒目はどの程度の大きさに見えるのが最も“かわいい瞳”なのだろうか。その答えを探るべく、「輝く瞳」推進委員会(//www.121eyes.jp/)が「瞳に関するアンケート調査」を実施した結果、最も“かわいい瞳”の白目と黒目の黄金比率は「1:2:1」であることが明らかになった。
この調査ではまず、「女性の顔で最も注目するパーツ」がどこなのかを男女それぞれに質問。すると、男女とも2位以下に大きな差をつけ、男性の76.0%、女性の79.0%が「目」と回答した(男性2位は髪型12.0%、女性2位は肌9.0%)。このことから、多くの人が女性の「目」に高い関心を持っていることがわかる。
続けて「どんな印象の瞳に注目するか」をたずねたところ、男性の回答は「パッチリ大きな目」「優しげな目」「ナチュラルな目」の順、女性の回答は「パッチリ大きな目」「目力のある目」「黒目がちな目」の順となった。男女ともに、「パッチリ大きな目」に注目する傾向がハッキリと表れている。
次に、「パッチリ大きな目」のカギとなる黒目について、「黒目を大きく見せたいか」をたずねたところ、男性は「そう思う」(4.0%)と「ややそう思う」(20.0%)を合わせた24.0%、女性は「そう思う」(41.0%)と「ややそう思う」(34.0%)を合わせた75.0%が「大きく見せたい」と回答。男性はそこまでではないが、女性は圧倒的な「大きな黒目願望」が表れる結果となった。
では、女性が思う「魅力的な白目と黒目のバランス」はどの程度なのだろうか。最も良いバランスだと思う比率をたずねたところ、トップは「1:2:1」(44.0%)となり、以下、「1:1.6:1」(27.0%)、「1:2.5:1」(22.0%)、「1:3:1」(6.0%)、「1:1:1」(1.0%)と続いた。全体的に日本人平均の「1:1.5:1」よりも大きな黒目が魅力的だと考えられていることが、この回答の傾向からもうかがえる。ちなみに、トップの「1:2:1」は、日本人平均よりも黒目のサイズが約10%大きいイメージだ。
この調査結果を受け、「輝く瞳」推進委員会は、女性から圧倒的な支持を集めた「1:2:1」の白目と黒目のバランスを、“かわいい瞳”の黄金比率と規定。その上で、美容専門家や心理学者に意見を求めている。
浜崎あゆみの元専属ヘア&メイクアップアーティストとして知られる黒田啓蔵氏は、「1:2:1」の黄金比率について「輝いている方は、瞳そのものにチカラと魅力があり、『黒目がち』な目の女性は特に印象に残りやすい。さらに、『黄金比率』のバランスの瞳だったら、メイク前の基準値が上がって、簡単にキレイになれるかもしれません」とコメント。
また、瞳の大きさが心理的に与える影響について、心理学者で立正大学心理学部教授の齊藤勇氏は「同一の女性の写真2枚のうち1枚だけ瞳を大きく加工し、男性数名に選ばせるという実験を行った際に、ほとんどの男性が大きな瞳の写真を選んだという結果が出ています。男性は無意識のうちに、本能的に瞳の大きい女性に魅力を感じているのです」と説明している。